男たる者、憧れの車の1台や2台はあるはず。クルマ好きのRockmanの中で、特別枠にカテゴライズされているクルマがあります。
それが、1964~1989年までに製造された、901型および930型ポルシェ。
930までのポルシェは、乗り手を選ぶサラブレッド。現代の電子制御バリバリのクルマに慣れた人間が乗ると、き◯たまが縮み上がるほどの恐怖を感じるかも知れません。
今回は、世界で一番ハードボイルドが似合うクルマ。思い出の空冷ポルシェをネタにしたいと思います。
手に入れることをためらう空冷ポルシェの世界
所有者の能力が試される911
現在新車で売られているフェラーリやポルシェは、ワゴンRにゴテゴテのエアロを組んで喜んでいるアーパー姉ちゃんでも簡単に運転ができます。
一方、四半世紀前に作られた911ポルシェは、発進させるのにすらコツが必要。
ポルシェ356から連綿と続くRR(Rear engine, Rear wheel Drive)レイアウトは、挙動の変化が凄まじい。
トラクションコントロールがない旧型ポルシェ。
コーナー進入でミスると、振り子のごとくケツが飛んで行きます(笑)
しかし、空冷の旧式911は同世代のスーパーカーより格段に頑丈。
「壊れる!壊れる!!」
連呼する方もいますが、それはノイジーマイノリティー。
乗ったことがないのにイメージで言っているか、超絶ハズレの個体を掴まされた、かわいそうな方々でございます。
腕の良いメカニックが面倒を見ている空冷911は、そうそう壊れません。
(まめなメンテナンスは当然必要だよ)
多少の「運」は必要ですが・・・
- 良い腕のメカニック
- 少々のお金
- ドラテク
この3つがあれば、楽しい空冷ポルシェライフがエンジョイできます(笑)
(; ゚∀゚).。oO(この3つが、中々そろわないんだけどねwww)
名人が組む911
クルマ好きのおじさんなら、わくわくするようなクルマがチラ見しております(笑)
(ガレージの奥にはポルシェ356やレストア中のハコスカもあるよ♪)
このガレージは知る人ぞ知るお店。
閑静な住宅街にポツンと存在する、雷おやじが経営する旧車店でございます。
先輩がこのお店の顧客だった縁で店主と仲良くなり、一時期はお土産片手にちょくちょくお邪魔していました。
このショップのおやじさんは、The・職人と言った人物。
「ポルシェ博士が設計した空冷エンジンは、未だ発見がある・・・」
そんなカッコ良いことを語るおやじさん。
空冷フラットエンジンを組ませたら、ピカイチの技術。
腕の良さは、おやじさんが手掛けたレース車両の成績をみれば理解できます。
「毒」を吐きまくる雷おやじでしたが、人間味溢れるキャラクターが癖になる存在(笑)
自分が手がける車両には一切嘘をつかない。
そんな所に好感を持っていました。
(; ゚∀゚).。oO(日本の夏は空冷エンジンの旧車には過酷。そんな時期にツーリングを行うのは、おやじさんの自信の表れ!)
欲しくてもYESと言えない911
写真の73カレラRS(仕様)は、その筋では有名な個体。
コンクール・ド・エレガンスでは優勝したこともあり、
レース車両としてバリバリサーキットを走っていた素性確かなナローポルシェ。
おやじさんの友人が所有していた、凄まじいオーラーを放つ一台でございます。
実はこのクルマを一度、おやじさんから・・・
「買わないか?」
と言われたことがあります。
毎度、エスティマに乗ってお店に遊びに来ていた、所有者のイカしたおじ様。
その方が癌で亡くなられたのが理由だと言われました・・・。
もちろん、クルマが大好きなRockman
欲しいに決まっています。
しかし、買えません。
金銭的に都合がついたとしても、心が拒否します。
73カレラRS(仕様)や、おやじさん所有の930ポルシェをRockmanが所有する・・・
それ即ち、ドラクエで言うところの「ロトの剣」を村人Aが装備するようなものwww
オレごとき人間が乗るのは相応しくない。
心が全力で拒否ったため、ぷるぷる震えながら丁重にお断りしました。
まとめ
なぜ今回は、いつもと毛色が違うエントリーを投稿したか。
それは、マグナス・ウォーカー氏の動画を見て、ナローポルシェが懐かしくなったから。
空冷フラット6の獰猛なエキゾーストノートは、現代のスポーツカーでは奏でることが困難。
排気系を弄ったとしても、十中八九無理でしょう。
欲しいけれど、「お前には相応しくない」と心が拒否するクルマ。
それが、901と930ポルシェ。
いつの日か、心の壁が崩れる時が来るのか?
タバコは吸わないけれど、ジッポと911が似合う親父になりたい、Rockmanでした。
(; ゚∀゚).。oO(964以降のポルシェには全く心の抵抗がないのが不思議w)
コメント
ナローポルシェ乗り23年のTomiです。コンパクトで軽くて乗りやすくきちんと整備すれば壊れないすばらしい車です。エンジンのキレは最高!
>Tomi 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
Tomi様はナロー歴23年ですか!凄い・・・。
それだけ長い間ナローに乗り続けているということは、すでに自分の半身みたいなものですね。
惚れ込んだ車と長い時間つき合うというのは私の理想です。
空冷バブルによって憧れの車が手の届かないところへ行ってしまいましたが、ご縁ができるよに努力したいと思います。