「とりあえず読んでみ!」とRedBecoの親分から渡された、シャカリキ!という自転車マンガを読みはじめて、ブログ更新を忘れてしまったRockmanです(笑)
「シャカリキ!」は、20年以上前の作品。
当然、登場する機材もとても古いです!(変速機は現在主流のSTIとは異なるダブルレバータイプ)
絵柄も古いので、お世辞にも読みやすい作品とは言えません。しかし、このマンガは読み始めると止まらない。
本当にとまらないwww
寝る前にほんの少し読もうとすると、徹夜するハメになります(笑)
それは全て、主人公の「坂」に対する狂気さ。ピュアさが読み手の心を熱く滾(たぎ)らせるから・・・。
読み始めたが最後…深夜であろうが外が雨であろうが、ヒルクライムにチャレンジしたくなります。
それほどに、この作品は読者をヒルクライムへいざなう魔力を秘めております。
「シャカリキ!」は「め組の大吾」や「capeta」でご存知、曽田正人先生の初連載作品。
坂に狂った主人公が、周囲をも狂わせていく最高にハイな自転車マンガです。今回は情熱の炎が消えかけたおじさんに読んで欲しい作品。
シャカリキ!をネタにしたいと思います。
(; ゚∀゚).。oO(絵柄の古さに拒否感を感じるかも知れんけど、チャリ好きで読んでない方は読んだ方が良いよ。)
坂をひたすらのぼるだけなのに心が滾るマンガ!シャカリキの魅力を語る
以下、ネタバレがあるから注意だよ~!
主人公は狂人
弱虫ペダルの小野田くんは「妖怪ペダル回し」と呼ばれるチート君。
「キモッキモッ」で有名な御堂筋君は、勝利への執着が半端ない怪物。
では、「シャカリキ!」主人公の野々村輝(ののむら てる)の称号は何がふさわしいか考えると・・・
狂人もしくは、狂奔(きょうほん)以外の単語は、このRockman、思い浮かびません!
御堂筋君をじっくりコトコト煮込んで100倍に濃縮させ、ヒルクライムのスパイスとして「小野田くん」を加えても、主人公のテルにはなり得ません(笑)
ヤツは純度100%の無垢なる狂気。
高校生のテルから発せられる無言のプレッシャーは、テルの姿が見えていない前走集団のペースを狂わせるほど。
その一途な狂気は、皇帝と呼ばれる実業団王者の人生設計すら狂わせます。
(; ゚∀゚).。oO(SAN値が低すぎる主人公。ライバルを絶望の淵に追いやる狂気のヒルクライムから『夢を奪う悪魔』と呼ばれてしまう・・・)
自分以外の全てが敵でありライバル
高校生を主人公としたロードマンガの舞台は、主にインターハイ。
通常はチーム内の「友情・成長・勝利」がテーマとなります。
しかし、「シャカリキ!」は一味違う!
何せ、主人公が所属する亀高自転車部は地区予選で惜しくも敗れ、インターハイチケットを逃してしまうのですから…。
そんな敗者の彼らが選択したのは、チームとしてではなく、個として戦うこと。
監督の「日本人はツール・ド・フランスへ行かなければならない!」という強い思いもあり、各地の自転車大会へ出場して選手としてのスキルを高めて行きます。
ひたすらストイックに己の牙を磨く彼らの姿は狂気的。
学生特有の青春的爽やかさを売りにした描写が一切なく、ひたすら泥臭い。
「もう2度とテメーらとは組まねー!争ったほーがずっとおもしれーからな!!」
亀高自転車部エースの言葉は、一見辛辣。
しかし、慣れ合いゼロながら各々の実力を認め合い、研鑽(けんさん)に励む彼らの姿はオッサンの目には美しく気高く見えるのです。
主人公とバトルと絶望する
バトル物やスポ根ものには、強大なライバルが立ちはだかるのが定番。「シャカリキ!」にも当然たくさんのライバルが登場します。
しかし、主人公のテルくん…その狂気を周囲にふりまく走りっぷりから、多くのライバルを無意識に潰して行きますwww
主人公を成長させるため、合宿で一肌脱いでくれた大学の自転車部キャプテン。電算機(コンピュータ)と呼ばれるそのクレバーな大学生をも終盤で絶望の淵に追い込んでしまいます。しかも、無自覚でw
計算で導き出せない化け物。
イレギュラーな存在によって狂いっぱなしの電算機。彼のレース終了後の瞳孔開きっぱなしの表情は、印象深いものがありますゼ?
(; ゚∀゚).。oO(あんな走りを見せつけられたら引退したくなるわwww)
まとめ
冒頭では激坂を足を付かずに上れるか競う程度のお話し。
しかし、ヒルクライムに取り憑かれた主人公は、いつの間にか国内最強のクライマーとして開眼していきます。
その姿は、全編通してあまりにストイック。
激しい落車事故をおこし、選手生命の危機に周囲が絶望の表情を浮かべる病院内。しかし、当の主人公、手術後で痩せ細った自分の脚を見ても…
「足が曲げられた!これでチャリに乗れる!!」
と喜んでいる始末(笑)
退院後は普通のマンガなら事故のトラウマで能力が発揮できなくなる場面。
しかし、狂気のテルくんは落車しても病院に行けば治るから全開で行くと開き直りますwww
その姿は、対空砲火で片足が吹っ飛んでも気にしないスツーカの悪魔と同様の狂いっぷり。
狂気の沙汰ほど面白い
ギャンブルマンガ「アカギ」のセリフで有名ですが、「シャカリキ!」もぴったりな表現だとRockmanは思います。
作中、「目・鼻・口」から体液を吹き出し、苦悶の表情で周囲を巻きこんでいくテルくん。セオリー無視のムチャクチャなアタックで周囲をかき乱し、潰されていくライバル達。
一見、調子こいた「俺TUEEEE」のようですが、テルくんの強さの根源は、チャリ以外の全てを捨てた潔さ。
得意分野1本で勝負する大胆さ。そして、誰よりもクライマーとして速くなりたいという情熱。
こんな割り切った戦略は、シガラミが多いオッサン達には、到底無理な生き方と言えます。
常人には真似することが出来ない彼の生き様。
しかし、ひたむきに坂を上り続けるだけのマンガ「シャカリキ!」を読むだけで、消えかけていた熱い何かが呼び覚まされていきます。
日常生活は波風立てないことに徹している方は一度「シャカリキ!」を読むことをおすすめします。
冷めきった心に熱い何かが込み上げてくること必至ですゼ?
コメント
シャカリキ!休日にまんが喫茶に行って読んで来ました。
朝8時にまんが喫茶に入店
読み始めたら止まらず全巻読み終えたら午後4時過ぎ(-_-;)
他の用事する時間が無くなったけど面白かった
>カディエ先生 様
「シャカリキ!」は熱い漫画ですよねぇ~。
私は徹夜で読んでしまいました(笑)
気に入っていただけて、良かったです。(^^)