機械式コンポ vs 電動式コンポ
自転車好きに限らず、趣味の世界には様々な派閥があります。そして、時に宗教戦争のごとく両陣営で殴り合いの論争がはじまります(笑)
自転車界隈だと、のむラボさんとサ〇ラサイクリングの中の人とのスポーク結線戦争が記憶に新しいですな。
2017年に勃発したアレは、我々Twitterに生息する自転車おじさんに強烈なインパクトを残しました。
んで、本日のネタもこれまた戦争の火種になりかねない、機械式コンポと電動式コンポのお話です(笑)
ちなみに、ワタクシ Rockmanは電動式コンポ派。2014年からシマノの6770 Di2を愛用しており、来月には現行型のR8050 Di2にアップグレードを予定しています。
そう!当ブログ管理人は、まごうことなき電動式コンポの信奉者なのでございます。
ところが、最近ちょっと心変わりしまして…
フレームを新調したら紐デュラで組んでもええかな?などと思いはじめました。
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「電動コンポを使ったらもう機械式には戻れん♪」などと散々言っていた人間が急に考えをかえた理由。
それは、サイクルスポーツ誌の「機械式変速機が大好きだ!」という特集記事に影響を受けてしまったからなんですな!
そんなわけで今回のブログでは機械式コンポの魅力について。電動式を愛用するRockmanが考えていることをつらつら書いてみようと思います。
( ゚∀゚).。oO(2019年3月号のサイスポは買ってよかった)
機械式コンポには愛がある!?人と機械のシンクロ率を高めて電動では味わえない世界を知りたい
同じ自転車というジャンルを楽しみつつも、自分とはことなる視点をもつ趣味人の意見は、おもしろく発見にあふれています。
そんな意味でも機械式コンポを特集したサイスポはよかった。「〇〇がいいんだよ!だから××が劣っていても俺はコレが好きなんだ!」という個人の価値観にフォーカスした直球ネタは読みごたえあり!
Rockmanが利点だと思う電動式のポイントが欠点としてみられていたり、逆に機械式の欠点と思う部分が利点として述べられていて、とても新鮮です。
しまいにゃ、「次は紐にすっか!電動コンポはさんざん味わったしね♪」などと考えを180度かえるきっかけになったのだから、雑誌の影響力もバカにできません(笑)
( ゚∀゚).。oO(電動コンポには『愛』がないというグロータックの木村さんの意見にはなるほど…と思う部分もある)
機械式と電動式のメリットデメリット
機械式に惹かれている部分を述べる前に、まずは機械式と電動式のメリット・デメリットをおさらいしてみましょう!
機械式コンポ
【メリット】
- 電動式よりも安価
- ダイレクトな操作感
- トラブル発生時の原因特定がしやすい
【デメリット】
- 完調を維持するには手間がかかる
- 乗り手のスキルが変速に影響する
- 疲れていると操作ミスしやすい
- 拡張性がない
電動式コンポ
【メリット】
- 乗り手のスキルに左右されにくい変速性能
- メンテナンスが簡単
- 拡張機能がある
【デメリット】
- 機械式の1.5~2倍する価格
- レバーをカチカチ操作する情緒的な喜びがない
- トラブルが発生すると素人では対処しにくい
機械式コンポを愛する人と視点が逆なワイ
機械式 vs 電動式を論ずるうえで最も重要な部分は変速操作じたいを自転車に乗る楽しみの一つとしてとらえているか否かがキーとなるでしょう。
Rockmaはここの優先順位がそれほど高くないポイントでして、つねに一定レベルの変速性能さえ維持してくれれば、なんの文句もありません。
言いかえれば、変速がバシッ!と決まったときにでてくる脳汁の愉悦を切り捨てることで、楽ちん快適な環境を得ていたのです。
それはマスタースレーブのような機械と人との関係。オレ(乗り手)があくまでも主人でおまえ(機材)は命じた通り忠実に動いてくれよな!というものであります。
Rockmanは機械に対して、設計以上の「なにか」を引き出す気などさらさらなかったのです。
この点が機械式コンポ愛好家が求める部分と大きくことなる部分でありましょう。
紐コンポを愛する人は、人間が機械に歩み寄ることを『是』とする方々。エヴァンゲリオンのごとくマシンと人との同調率をアップさせることで、瞬間的に得られる快感(スパッ!と決まるシフトの感覚)を味わいたい趣味人と理解しました。
これは、まるで旧車愛好家のおじさん。機械を相棒や仲間のようにとらえ、もの以上の何かを引き出そうとする姿に似たところを感じます。
相棒が機嫌をそこねる操作は絶対にしない。ジェントルメンな扱いを心がける。
これぞ、機械と人間の対等なる関係性。
なかなかにハードボイルド。男前な姿勢ではありませんか♪
電動式では、たとえメカに負担がかかる操作をしても機械式のようなフィートバックが乗り手につたわりません。使う環境によっては、これが良いところでもあり悪いところでもあります。
趣味の道具として自転車をみると、電動式にはないエンスージアスティックな扱い方もなかなかに奥深い楽しみ方であると感じます♪
次期愛車は紐デュラにしてみたい
実験機のガンダムやパトレイバーのイングラム1号機。
おじさんたちには思い出深いこれらの人型ロボットは、後に出てくる量産型とは異なり、乗り手のスキルに依存した部分が多々あります。(パイロットが優れていると後発機なんぞ相手にならない性能をはっきする)
機械式コンポを搭載したロードバイクは、時にこれと似たごっこ遊びができるのではないでしょうか(笑)
デジタルにはないアナログな感覚を研ぎ澄ませ、電光石火のシフトチェンジをするオレ!
カチッカチッカチッ!!手に伝わるワイヤーの張り、ラチェット機構の爪のかかり具合。
俺はニュータイプか?それともこれがゼロの領域か??相棒の機嫌が手に取るようにわかるゼ!
などと、妄想力全開で脳汁がほとばしるごっこ遊びが堪能できるかもしれません。はたから見たら、きもいおっさんだろうけどw
ただ、機械式にする上で一つだけ個人的な問題がありましてな…
Rockmanは、シマノの機械式デュアルコントロールレバーが苦手なのです(汗)
(;・∀・)
なにが苦手かって?それはブレーキレバーとシフトレバーが一体化しているところですよ!
ブレーキレバーをちょっと雑に握ると、横方向にグニャっと動いてしまった経験はありませんか?(意図せぬシフトダウンをしてしまったり)
あれが気持ち悪い!気持ち悪い!
電動式はブレーキレバーが横に動かないので、とても気に入っていました。でもシマノの機械式にするならこのシステムと離れられません。
ふつうの組み方であればね…(・∀・)ニヤニヤ
ということで、もしR9200(仮)の紐デュラでロードを組む際は、カンパニョーロのエルゴパワーでシマノのドライブトレインを動かしてみようと思いますwww
( ゚∀゚).。oO(EQUAL-PULLEYを使えば禁断の合体技が可能じゃ♪)
まとめ
電動式コンポの安直さは、一度味わったらやめられない禁断の果実。もう、楽で楽で…楽し放題です。(メカトラブルは5年使ってゼロだし♪)
しかし、今のロードバイクにしてから己(おのれ)に進歩を感じられません。いうなれば、ぬるま湯につかって停滞している状況とでも申しましょうか…。
なんとなく趣味人たるもの、こんなに楽をしていていいのだろうか??という危機感を持っていました。
そこで次のロードバイクは原点回帰の機械式を選びたい。未完のシクロクロス車も完成させて、MTBも増車しようと思います!
そう!まさに Change
これからは自分に鞭を入れて、意図的に「変化(CHANGE)」する環境をつくっていこうと考えているRockmanでした。
( ゚∀゚).。oO(2019年3月号のサイスポの記事は豊作だったよ♪創刊号の付録は昭和ノスタルジーを感じて面白かったし、サーベロS5やヴェンジの記事も良かったなぁ~。読んでない人は要チェックやで!)
コメント
買いましょう。
そして、新たなシクロクロスに装着で。
そのシクロクロスが電動になったら、ウチで引き取ります(笑)
>ひーこさん
キメラは電動専用フレームなのでR8050 Di2に換装。シクロクロス車には、キメラから取り外した旧型の6770 Di2を取りつける計画です♪
これで電動コンポ車が2台。んで、再来年あたりに紐コンポのディスク仕様ロードバイクを新調します!
ひーこさんも新型を導入しましょうぜw(・∀・)
その昔、シマノから、エアー式変速があったそうな。エアータンクにエアーを補充して使用、mtb コンポでした。変速の度にパシュッて音がして、もうそれはそれは…老舗自転車屋にまだ残ってるかも?
>Takuzo 様
変わり種のコンポって昔ありましたよねw
最近だとローターの油圧コンポが変わり種枠。いちど使ってみたいものです(笑)
9000系の紐デュラです。
紐しか使ったことないのですが、電動の方が優れていると思いますよ。
特に最近はシンクロシフトですので、登りやロングライドは良いかと。
ちなみにブレーキ操作でシフトが誤作動したことはないですね。
でもレバーの感覚がが嫌でしたら、更にノスタルジックにダブルレバーで!!
今後はシフトが上手く決まらね~ww
数年後のハイエンドバイクはVENGEのように電動シフト、油圧ブレーキの
専用エアロフレームが主流かと・・・
そうなるとデュラで組むとフレーム+70万コースなので更に高嶺の花かと。
>VAN 様
クランクがカッコいい9000の紐デュラ!憧れの一品ですが、如何せん高くて手が出ませんでしたw
機械式・電動式それぞれに良さがあるので、どちらも所有するというのが趣味人としては理想的かもしれません♪
今の時代にあえてダブルレバー使いだったら、尊敬の念を集めそうですねwww
新型の導入コストは頭の痛いところ…。
ちょっとバイトでもしますかwww (^^;;
完全ワイヤー派です!そしてカンパ派ですww さらに軽量フェチなのでいまだ10速愛好者ですwww
電動コンポはデュラしか乗ったことがありませんが、クルマで言うとやっぱり「オートマ」感があって、シフトチェンジ大好き人間の自分にはイマイチでした。
己の力のみでどこまでも走れる。
ガソリンも電気もいらない。
それがロードバイクの素晴らしいところだと信じてもいます。
・・・でもペアリングするだけで配線もワイヤリングもいらないスラムの無線伝送コンポに最近惹かれております・・・
バーテープ交換楽そうだし(笑
関係ないですがトーヨー・フレームのクロモリ/カーボンのハイブリッドフレームが欲しいです。
>ND5RC 様
機械式カンパで10速愛用というのは趣味人らしくて良いですな♪
次の愛車ではエルゴパワーを使ってみたいので、カンパのコンポには非常に興味があります!
シフトチェンジに楽しみを見出すと機械式が一番。あのカチッとした指先の感触は、電動式では味わえませんね♪
とは言え、Di2の安楽さもメリットが大きいので、機械式と電動式の使い分けをしたいとう結論に至りましたw
東洋フレームのハイブリッドフレームは前々から気になる存在…。
パナチタンとあわせて、コレクションしたいフレームリストの上位です♪(^^)
雨が降って、せっかく到着したND用のスポーツ・リアスタビの取り付けができないので、サイスポ買って読んでみました。
機械式の記事、「自転車道」のコンビなんですね。
あの二人の記事はたいてい面白いですよね。
東洋フレームのあれ、良いですよねえ。
カーボンパイプはあのGDRだし、スチールはカイセイの軽量焼き入れパイプでしょう?
自分、コロンバス・スピリットとかカイセイ8630Rとかの軽量クロモリの乗り味、大好きなんですよね。
東洋が使ってるカイセイ・ウルティマがどうなのか、乗って見たいです。
部屋に余ってるエンヴィの1.5インチ・フォークをブチ込んだらさらに良くなるかも、コンポはやっぱカンパかなあ、ホイールはニュートロンとか似合いそうだよなあ・・・なんて妄想が止まらないんですよ・・・
関係ない話ですみません><
>ND5RC 様
うはッ!部品はあるのに天気が悪くて愛車がいじれないのは、車好きあるあるですねw
リアスタビの交換で峠のお散歩がより楽しくなりますね。羨ましい♪
今月のサイスポは電子書籍ではなく紙ベースで持っておきたいと思うほど気に入りました。
自転車に対する物欲が再燃して危険ではありますが(笑)
東洋フレームは本気で欲しいと思える一品。
おっしゃる通り、カーボンはGDR。後ろ三角はKAISEI ULTIMAのようですね。
スチールフレームの乗り味はなんとなく想像できるのですが、T/TとD/Tがカーボンのフレームは未知の存在。非常に気になります!
乗り物の妄想は楽しいものです(笑)
私も次の愛車の構成をシミュレーションして楽しんでいます。
次は流行りに乗って油圧式ディスクブレーキのロードにしようと思っていますが、機械式コンポにするとブラケット重量が増すので、そこら辺についてあれこれ考えている最中です。(^^)