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トヨタの2AZ-FEエンジンはトラブル多め?そうとも言えるしそうとも言えない件

30ハリアー関連

トヨタの2AZ-FEエンジンと聞いて、「あぁ…あれのことね。」とわかる勘のいい方は、読まなくても大丈夫です。その認識でほぼ間違いないので…。

不人気 中古車」とか「中古車 50万円」というキーワードで当ブログに流れてきた方は、3分だけ時間をください。損はさせませんから!

加えていえば、なぜ中国製の2AZ-FEがトラブル多めなのか?と疑問がある方も一読いただければ心のモヤモヤが解消するかも知れません。

OK?



さて…以前、中古車ネタで書いたことのあるトヨタ車の一部グレードには、ちょっとした問題を抱えている個体があります。(クルマ好きの間では有名なネタ)

それは、オイル食いでございます。

2,400ccの2AZ-FEというエンジンを搭載したトヨタ車には、注意が必要な個体が存在するのです。

新車価格が高騰し中古車の需要が増している今だからこそ、当ブログでも注意喚起ちゅういかんきという意味でこの問題をほりさげていこうと思います。

Rockman
Rockman

登録から21年目に突入した2AZ-FE搭載の30ハリアーに乗り続けている当ブログ管理人。エンジントラブルとは無縁です。

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中国製2AZ-FEは地雷多め!ババ車をさけるためにエンジン番号をチェックせよ

本来であれば、このトラブルはリコールになってもいいような案件です。
しかし、本件はサービスキャンペーンにすらなっていません。保証の延長という小手先のたいおうでお茶をにごしている状況。

そりゃそうだよ。このエンジンの対策を実施したら、全国にあるディーラーさんのピットはパンクしますからね!

それだけ、このエンジンを搭載した車種が多いのです。(1台あたりの修理時間もそうとうかかりそう)

トヨタが対策としておこなっている保証延長の具体的な内容は下のとおり。

「登録から5年もしくは10万キロ保障」
↓↓
登録から9年 走行距離無制限に変更

でも、該当のユーザーにお知らせなんてありゃしません。自分で調べないと知り得ない情報です。

主な該当車種

  • エスティマ
  • RAV4
  • ヴァンガード
  • マークXジオ
  • アルファード/ベルファイア
  • ブレイド
  • カムリ
  • エスティマハイブリッド
  • SAI

参考トヨタ リコール情報

トラブルの内容

中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をされますと、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてオイル消費量が増えることがあります。
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。

トヨタ リコール情報より

上の文章を要約すると、「ブレーキを踏まずにエンジンブレーキで減速するような運転をしていると、エンジンオイルを消費します。」ということ。

これは、信号で停止する際によくやる運転方法ですよね?

前に車がいなかったり、車間が十分にあるときはブレーキを踏まずにエンブレで速度を落としますもの。

当たり前の使い方でエンジンオイルがなくなってしまう本トラブル。問題をかかえた車を所有している方はたまったもんじゃありません。

トラブルが発生する確率の高いエンジン番号一覧

エンジン番号の頭文字でオイル食いに該当するか否かを判断します。


オイル食いの確立が高くなるエンジン番号の頭文字は下の通り。

  • C
  • D
  • E
  • F
  • G

エンジンのオイル食い対策済みのエンジン番号(頭文字)がこれ。

  • H
  • I
  • J
  • K

これらアルファベット表記のエンジンはすべて中国製でございます。(中国製のものを否定するとかそういう意味ではない)

なんぎなことに、対策済みのエンジンであってもオイル食いが再発する場合があります。

万全をきすなら、これら番号の中古車には手を出さないという判断をしてもいいでしょう。

オイル食いのトラブルが発生しないエンジン番号

  • 1
  • 2
  • 3
  • A
  • B

さきほどのエンジンとは違い、こちらはトラブルが発生しない(しにくい)エンジン番号の頭文字です。

ちなみにこれらはすべて日本国内製造のエンジン。Rckmanの愛車、2004年式の30ハリアーもこの日本製 2AZ-FEエンジンが搭載されています。

我がハリアーは2025年現在で登録から21年目。そうとう古くなりましたが、エンジンに関しては絶好調でございます。

エンジン番号はここを見よ

我が愛車の30ハリアーは対象車種になっていないものの、2AZ-FEの搭載車であります。

ハリアーのエンジンを例に、どこをチェックすればいいか説明します。



エンジンの正面に立って右側(助手席側)から見るとわかりやすいです。

トランスミッションやセルモーターがある場所の近くに刻印があります。


/ 2AZ 『155XXXX』 \

ここです!

ここの数字のいちばん頭をチェックしてください。

Rockman
Rockman

このエンジンの頭文字は『1』だから日本製のエンジンだよ。

2AZ-FE搭載のハリアーに18年乗っている感想

新車登録から21年目。18万キロオーバーの我が30ハリアーくんは絶好調。オイルレベルゲージが減少したことは一度もございません。

ただ、3年ほど前にヘッドカバーからのオイルにじみを発見したため、信頼している整備工場でガスケットの交換はしていますけどね。

逆にいえば、それ以外に注意すべきポイントは認められないのです。

手厳しい方には「欠陥エンジン」なんて表現をされることもある2AZ-FE。すべてがすべてオイル食いをするものではありません。

中国製造のエンジンでも問題ない個体はあります。

もしこのエンジンを搭載した中古車を検討している場合は、定期点検整備記録簿をチェックするのがマスト。あやしい部分がないか、確認することをおすすめします。

Rockman
Rockman

整備記録の残っていない個体のチョイスは博打だよ。その点は気をつけてね。

中国製2AZ-FEエンジンがトラブル多い理由

最後にこれを書くかどうかで迷ったのですが、とあるエンジニア(自動車技術者)から直接聞いた2AZエンジンの不具合理由がとても興味深い内容でした。

情報共有の点で参考として記しておきます。

もちろんここに書いてある内容はオフレコ。真偽のほどは分かりません。
しかし、個人的にかなり腹に落ちた内容です。

Rockman
Rockman

ト○タに電凸するのはやめてね。

中国製2AZ-FEに問題が多い3つの要因

  1. 中国製エンジンのピストンに施されたアルマイト処理が想定よりも耐久性の劣るものが混じっている。
  2. 問題を起こす2AZ-FEは圧縮比があがってパワーアップした170ps仕様。
  3. トヨタ純正の低燃費オイル0W-20グレードとの相性が悪い。

オイル食いという2AZ特有の症状は、このトリプルコンボによって引き起こされている可能性が高いそうです。

まずは、一つずつ見ていきましょうか。

 

1つ目の「アルマイト処理の不具合」について。

金属同士が高速で擦れ合い、熱負荷が高くなる部位には耐久性等をあげるためにアルマイト皮膜の表面処理が施されています。

今回の件ですと、エンジンのピストン部分に該当しますな。

この皮膜に品質のばらつきが生じた場合、局部的に高温となって表面処理をした部分が溶けてしまうことがあるのです。

そうするとブローバイガスが通常よりも多くクランクケースに漏れ出てしまったり、筒内負圧となった状態(エンジンブレーキをかけている)でオイルを吸い上げてしまう現象が発生しやすくなります。

中国製エンジンの2AZは、この品質にばらつきがあったとのこと。ハズレのエンジンでは5万キロ持たないで皮膜がアッパラパーになるとか…。

実に恐ろしいことですな(汗)

 

2つ目の「圧縮比が変更されてパワーが上がったエンジンにオイル食い」が起こる点。

不具合車両に該当していないRockmanの愛車、30ハリアーはパワーアップ以前の2AZ-FEを搭載。圧縮比が9.6の160ps仕様でございます。

一方、不具合が発生するエンジンは圧縮比が9.8にあがって170psにスペックが向上したもの。
圧縮比をあげてパワーを出せば、それだけエンジンブレーキをかけた状態で負圧が上がるのは車好きには理解していただけることと思います。

10馬力の差で一体どれほど負圧が増すのかは分かりませんが、オイル食いの一要因になっているポイントとして見逃せない部分であります。

 

そして、3つ目のポイントはある時期からディーラーで「低粘度オイルの0W-20が使われはじめた」点。

ハリアーの取説に書かれている指定油脂は、「SL5W-30」「SL5W-20」「SL-10W-30」「SJ10W-30」でございます。

0W-20を使えなどとは一切書いておりません。

低粘度のオイルを使えば、それだけ摺動抵抗しゅうどうていこうが減って燃費も多少稼げるでしょう。しかし、油膜保持の点で疑問。

ディーラーさんで0W-20を使うようになったのは、燃費を重視する世間の目が強くなったこと。複数の在庫をもちたくないという管理の面からではないかと邪推じゃすいします。

燃費がすこし良くなれば、ユーザーとして嬉しいことには違いありません。しかし、それでエンジンが壊れたら元も子もないでしょう。

それとも、保証期間さえ車のエンジンがもてば、あとは知ったことないというあらわれでしょうか。

ちなみに、2AZエンジンのオイル交換では、トラブル防止の意味で添加剤を加えているとかなんとか仰っていました。

さて真相は如何に…

Rockman
Rockman

ディーラーさんへ整備依頼をやめてからワコーズのプロステージSや4CTを使うようになったワタクシ。こっちの方が純正オイルよりも滑らかにエンジンが回るし燃費も良いぞい。

まとめ

一番ヤバい2AZ-FEエンジン搭載車の購入パターン。それは、「保証のがない」もしくは「保証が短いオイル食いの車」を買ってしまった場合。

保障期間をすぎてしまったものは、エンジンの修理に50万円ではきかないお金がかかってしまいます。これは最悪ですね。

なので、手厚い保証がついたディーラーの中古車や日本製造エンジンが載った車を選ぶことが安心につながります。

中古車は1点1点コンディションが異なる商品。ご購入の際は、しっかりと調べたうえで契約しましょうね。

Rockman
Rockman

簡単な車のメンテナンス方法や構造をしることが自己防衛につながるぞい。

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