一目ぼれしたKOGA KIMERA 3Kを手に入れてから、5年あまり。このロードバイクで色々なところを走りました。
今もってKIMERAに飽きることはなく、愛着は年々ましています。
本日のブログでは、日本だとレアものあつかいのKOGA KIMERAについて思うところをツラツラ書いてみたいと思います。
KOGA KIMERAは玄人好みの超剛性フレーム
自転車大国オランダが、オリンピックのトラック競技でメダルを獲得するために立ち上げたプロジェクトがあります。
それがKIMERA プロジェクト。
このメダル獲得プロジェクトから派生して誕生したのが、本日紹介するRockmanの愛車たるKimera 3Kと呼ばれるフレームです。
FEM応力解析。ライトウエイトHMカーボン(ハイモジュラスカーボン)で作られたガチ勢向けの機材。長距離レース用として最適化させたこいつは、血統証つきの戦闘マシーンといえるでしょう。
ちなみに、ツール・ド・フランスでスキル・シマノ(現在のチーム・サンウェブ)が2011年に使っていたのが、Kimera 3Kのフレームです。
たんてきにいって、このフレームは超かたい(笑)
ガチガチの剛性マシーンでございます。
トラックレーサー譲りの設計思想が反映されているのでしょう。このフレームは、スプリンター御用達マシーンと言っても過言ではありません。
乗り手としてはひじょうに残念ではありますが、Kimera 3Kは初心者には決しておすすめできないロードバイクです(笑)
その理由は脚が死ぬから!
ペダリングスキルが未熟な初心者がKimeraに乗ると、剛性獣たるキメラに脚を喰われてしまいます。
(;´-`).。oO(雑なペダリングをすると反力がモロに返ってくるぞい!)
KOGA Kimera 3K と LOOK 566 の比較
左に写っているのが、Rockmanの愛車「KOGA Kimera 3K Di2」。右に写っているのが友人T氏の「LOOK 566」。
2台ともスローピングフレームでカラーリングが紅白。見た目は、けっこう似ていますよねw
しかし、特性は真逆です!
LOOK 566と呼ばれるモデルは、ロード界でも有名な柔らかフレーム。世に出回っているカーボンロードバイクの中でも、剛性の低さと柔らかさはトップクラスのフレームです。
フレーム剛性が低い利点は、長時間ペダルを漕いでも脚にダメージが蓄積しないこと。淡々と同じペースで長い距離を走るのにすぐれています。
ブルベと呼ばれるロングライドイベントに参加する場合は、Kimera 3Kでは参加しません。間違いなくLOOK566を相棒に選びます(笑)
一方、平地のクローズドコースを周回するクリテリウム競技となると話は別。
トラック競技の専用フレームを先祖に持つKimera 3Kは、平地の高速巡行が得意です。独特のエアロ形状は、TT(タイムトライアル)でも活躍出来そうな雰囲気を醸し出しています。
剛性の高いフレームは強烈な力で踏めば踏むほど加速する。しかし、弱点がないワケではありません。
直線番長のようなKimera 3Kはフレーム剛性の高さゆえ、挙動はちょっとピーキー。調子に乗って峠の下りでスピードを出しすぎると、コーナリングで心臓が縮まる思いをするかも知れません。
いわば、こいつはスイートスポットがせまいフレーム。ハマるステージではめちゃくちゃ楽しいのですが、初心者の方が1台目に選ぶようなロードバイクではないと5年乗っても思えます。
電動変速専用フレーム Kimera 3K Di2はレア
Kimera 3Kの普及グレードである、Kimera UDはロードバイクのイベントでたまに見かけます。一方、Kimera 3Kの電動専用フレームは、今まで一度も見たことがありません。
Kimera 3Kがマイナーなのは、Di2専用モデルだったことが一つの理由。何せ電動専用モデルなので、一般的な機械式コンポは基本的に組めません。
電動変速の部品は機械式よりも高価。機械式と比べると手が出しにくいのが現実です。
RockmanのKimera 3Kの電動パーツは当初、型落ちの6770アルテグラ。それ以外の部品は、6800アルテグラで構成されていました。
現在の仕様は、R8070のアルテグラDi2にアップグレードしています。
電動の「カチッ!」っとしたシフトフィールとメンテナンス性は圧倒的に楽。これを知ってしまうと、機械式コンポには戻りにくくなってしまいます(笑)
まとめ
ツール・ド・フランス常連の一流チームが使用する機材と同等の物が自室にある。実際に公道で乗れる。
自動車やオートバイ好きの少年なら一度はする、レース車両で公道を走る妄想がロードバイクなら労せずかないます♪
「赤くて派手でかわいい」という見た目の理由と電動コンポ専用ということで衝動買いしたKimera 3K Di2。
はっきり言って、プロ用のレース機材なので、扱いはとてもシビア。立ちゴケ一発で廃車になるリスクはあります。
そんなネガな部分も承知の上で、Kimera 3Kが大好きです(笑)
他人に強くおすすめできる類(たぐい)のロードではありませんが、こいつに乗ってハマる人はとんでもなくハマります。事実、Rockmanは過去に乗ったどのロードバイクよりも愛着を感じています。
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