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効率命のロードバイクと非効率のスチームパンクを愛する理由

今回のブログでは、「ロードバイク」と「スチームパンク」をこよなく愛するRockmanの自己矛盾についてちょっと考えてみたいと思います。

効率が魅力の「ロードバイク」。非効率が魅力の「スチームパンク」。

言いかえるなら、「削ぎ(洗練)の魅力」と「盛り(可能性)の魅力」でございますな

その両方が大好きなワタクシ。それら矛盾について、つらつら書いてみます。

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「効率」と「非効率」

人間のエネルギー効率を高める自転車!その魅力

ジョブズと自転車

I think one of the things that really separates us from the high primates is that we’re tool builders. I read a study that measured the efficiency of locomotion for varied species on the planet. Condors use the least energy to move a kilometer. And, humans came in with a rather unimpressive showing, about a third of the way down the list. It was not… not too proud a showing for the crown of creation. So, that didn’t look so good.

But, then somebody at Scientific American had the insight to test the efficiency of locomotion for a man and a bicycle. A man on a bicycle, or human on a bicycle, blew the condor away, completely off the top of the charts.

And that’s what a computer is to me. What a computer is to me is it’s the most remarkable tool that we’ve ever come up with.  It’s an equivalent of a bicycle for our minds.


我々人類が他の霊長類と違うのは、道具を作るということだ。
ある人が様々な動物を比較して、移動に要するエネルギー効率を比較した。
一位はコンドルで、ヒトはリストの上から1/3くらい。
万物の霊長として恥ずかしい限りだ。

だがサイエンティフィック・アメリカンに面白い論文が載っていて、ヒトが自転車に乗ると、その移動のエネルギー効率はコンドルをぶっちぎりで抜いて地上の高等生物の一位だと言うんだ。

そこで思ったのは、私にとってコンピュータというのは、人の知性にとっての自転車みたいなもんだと言う事だ。自転車のように、人間自身が持つ知性の行動範囲を広げるんだ

Steve Jobs, “Computers are like a bicycle for our minds.” – Michael Lawrence Films

ママチャリを単に手軽な移動手段にしか見ていなかった自分が恥ずかしい…。

「道具を作り出し、道具を使う人間」

誰でも理解していることを、これだけの説得力と情熱で説明出来るジョブズの「思考」と「プレゼン能力」には憧れてしまいます。

普通の自転車に乗るだけで、移動に関するエネルギー効率がぶっちぎりで1位になるのだから、究極の自転車である「ロードバイク」なら言わずもがな。

自転車を人間の進化で得た能力拡張デバイスと仮定する。それを利用することにより、非力な人間の力で運動能力に特化した野生動物に大差で勝てる!

これって、凄いことですよね!!

ロードバイクの魅力

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ロードバイクの魅力は、洗練されたスタイル。構造にムダな部分は一つとしてありません。

およそ0.25馬力しかない人間が時速40km以上で走り続ける事ができる乗り物なんて、ロードバイク以外にはありません。

軽く軽く…ひたすら軽く。ほんの少しでも、空力性能を上げるために作られたフレーム。

そして、動力を無駄なく伝達させる機能部品の数々。その全てが美しいです。

限られた力で、究極の効率を目指そうとする機械、それがロードバイク。その研ぎ澄まされた造形美は、日本刀のような緊張感を覚えます。

非効率のスチームパンク!その魅力

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「何で、フォーマルな格好なのに変な機械を背負っているの?」とか…

「そのゴテゴテした歯車は何の機能があるの??」など…

言いたいことはよく分かりますw

ハッキリ言って、露出した歯車に意味などないし、上のおっさんが何の機械を背負っているのかさっぱり分かりません(笑)

でも、理屈ではない妙なカッコ良さを感じませんか??

不気味でもあり、ちょっとレトロでもある。

理詰めで設計された物とは異なる造形。現代の技術体系とは異なる世界観で異世界っぽさを感じられると思います。

そう!スチームパンクは浪漫(ロマン)なのです。

異なる技術体系が発展したら、どうなっていたのかを想像する世界。SF(サイエンス・フィクション)の世界ですよ。

「中世ヨーロッパ」と「機械文明」がごちゃ混ぜになった、過度期特有のカオスな世界観。科学技術の発達により、己の欲望を具現化させる術を持ったマッドな科学者。

「こんな機能も付けてみよう!!」
「あれとコレを掛けあわせてみよう!」
「面倒だから全部混ぜちゃえ~!!!」

ドカーン

溢れる欲望
溢れる情熱

それらが合わさって収拾がつかない様は、まさにカオス(笑)

スチームパンクは、ゴチャゴチャして洗練とは無縁のスタイルです。でもそれって、「可能性の塊」と言えないでしょうか?

この先、どのように文明が発展して行くのか誰も予測できない「IF」の世界。技術的多様性という観点から「スチームパンク」を考えていくと、面白い発想に繋がるとRockmanは思うのです。

あ~妄想が楽しい。スチームパンクは趣味はやめられませんなぁ〜。

まとめ

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「人間の限られたパワーで、どこまで到達できるか?」

軽量化を狙ったハイテク素材とエネルギーロスを低減させる技術。その集大成たるロードバイク。一つの究極とも言えるその造形は、美しさを感じます。

でもね…効率の権化たるロードバイクの「ムダの無さ」には、息苦しさを覚えることもあるのです。

「効率的」「実用的」なモノばかりだと、何だか苦しい。世のクルマ全てが燃費重視のプ◯ウスになってしまったら、Rockmanは窒息する気がします(笑)

一見ムダに思えるようなモノで世界の多様性が保たれている。カオスな状態から新しい概念が生まる。そうやって世界は回っているのではないでしょうか?

「ロードバイク」と「スチームパンク」。この水と油ともいえるその2つのはざまで、Rockmanはバランスを取っているのかも知れません。

柔らかい脳ミソであり続けたいと思う自分にとって、スチームパンクの趣味は刺激的。最近のイベントを見ていると、スチームパンクなのに「鬼」「うさぎ」「人魚」などを模した方たちが現れていてカオスっぷりに草が生えます。

「その発想はなかったwww」と思う、何でもありな状況。それこそが、多様性であり意外性であり、楽しいところ。

何がブレイクスルーの切っ掛けになるか、分からん世の中です。異分野同士のコミュニケーションから、新しいモノが生まれる可能性は非常に高い!

スチームパンクで培った妄想力が、何かの役に立つ時が来るかもしれません(笑)

その時まで思考を制限することなく、あらゆる事をネタにして楽しんで行きたいと思っています。

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