自転車乗りの防御力は最低レベルの紙装甲。事故った時のリスクはどう見積もっても高くなります。
ゆえに自己防衛として交通量の少ないルートを選んだり防御運転に徹する必要があるのですが、悪意あるドライバーに対しては無力。「幅寄せ→接触」コンボを喰らってしまうと、最悪の事態になりかねません。
では、どうすれば狂った連中から身を守れるのでしょうか?
Rockmanは今のところ、カメラを目立つところに装着してドライバーに注意をうながす以外に方法はないと思っています。
そんなワケで今回は、いつも愛用しているソニーのアクションカム(HDR-AS300)とは別のカメラ(シマノ「CM-2000」)をヘルメットに装着して走ってみました。
こいつを通常とは逆に装着することで後方撮影用のドライブレコーダーになるのか?ならないのか??
さっそく検証してみたいと思います!
( ゚∀゚).。oO(シマノのカメラはユーザーインターフェースが微妙だけど画質は結構良いね。一万円前後なら有りだと思う)
前方だけでは不十分!安全のために後方撮影用のカメラを頭に装着する
こちらのエントリーで書いている通り、Rockmanのロードバイクには前方撮影用のカメラが常に取りつけられています。
約1年ほど使ってみて、HDR-AS300の性能に不満な点は一つもありません。(あえていうと純正アクセサリーがメッチャ高いのが不満w)
実に半端ないスポーツカメラであります。
しかしながら、頭がおかしい連中に「カメラで撮ってんよ!」と 威嚇 アピールする点では今ひとつ…。というのもステム付近に取りつけたカメラは後方から全く見えないし、対向車からも分かりにくいのです。
前からも後ろからも「カメラつき」と分かるポジションはどこか?
そりゃもう、どう考えたって頭から生やすしかありません(笑)
通常はヘルメットに固定するにしても前方を撮影するのが普通です。今回はそれを逆向きに取りつけて後方撮影ができないか実験してみました。
( ゚∀゚).。oO(最も重要な前の撮影はソニーのアクションカムに任せて後ろは安物担当じゃw)
ヘルメットに装着したシマノCM-2000
こちらが今回のネタであるシマノCM-2000。国内定価3万5,000円というお値段は、ずいぶん強気な設定ですな(笑)
はっきり言って3万5,000円も払うなら、GoProかソニーのアクションカムにした方が幸せになれます。それほどまでに他社のスポーツカメラに対して性能的なアドバンテージはありません。
しかしながら、不人気(?)という理由で1万円ちょっとまで値段が下がってくると話は別。UI(ユーザーインターフェース)が微妙で説明書もうんこレベルのCM-2000ですが、映像は思ったよりもキレイに撮れます。
(# ゚∀゚).。oO(動画編集ソフトはシマノではなく違うものを用意しよう!シマノの動画編集ソフトはFAQに書いてある通り「分割した動画ファイルの結合」すらできんぞw)
CM-2000 後方映像
後方からの追い抜き。そして、前方から後方へ通り過ぎて行く対向車の動画をスクショで載せてみます。
( ゚∀゚).。oO(動画のモザイク処理が面倒だから接近してくる自動車の映像は静止画で勘弁してくんち)
サイトの読み込み速度を重視しているため、ブログに掲載してある写真の画質は意図的に落としています。
未加工の生データはかなり鮮明な映像ですよ♪
( ゚∀゚).。oO(生データはナンバープレートの番号もはっきり読み取れるし、ドライバーの顔も認識できるぞい♪)
CM-2000 後方動画
今回はウインドジャマーを装着していなかったので音は全てカットしました。動画は郊外の住宅地から逆光映像への流れ。
ブレを極力排除した映像を繋げた結果がこれでございます(汗)
(; ゚∀゚).。oO(逆光はちょっと厳しいねぇ〜。どうしても周囲の映像が暗くなってしまうよ…)
ヘルメットマウントのメリット・デメリット
ヘルメットにカメラを装着して乗ってみた感想は、改善の余地あり!というもの。
愛用のOGK AERO R1(ヘルメット)とカメラの相性はちょっと良くないかなぁ〜と思いました。
(; ゚∀゚).。oO(頭頂部ふきんに両面テープで固定すれば良くなりそうな気はするんだけど、どうかなぁ…)
メリット
- カメラ装着のアピールで安全性が高まる
これは狙い通りの効果でした。ヘルメットからにょっきりカメラが生えていると、ドライバーは警戒していつもより距離を取ってくれます。
走っていてかなり安全ですね♪
あと、CM-2000はスマホとWiFi接続することで後ろの映像をスマホにリアルタイムで流せる設定があります。なので、この機能を利用してバックミラー的な使い方ができないか試してみたくなりました。
( ゚∀゚).。oO(常時スマホの画面を表示させておくとバッテリーがすぐになくなりそうだけどねw 愛用のダンボー充電器で給電しながら走ればいいかなw)
デメリット
- ヘルメットの重量バランスが悪化して首のダメージ『大』
- 頭を動かすと撮影ポイントが大きくズレる
CM-2000に付属していたヘルメット固定バンドを利用してOGK AERO R1に装着しようとすると、どうしても前方の偏った部分で固定することになります。
すると、ヘルメットの重量バランスが悪化するんですわ(汗)
155g分の重さがフロントに偏ることで、微妙にヘルメット(前の部分)が下へと傾いてきます。そして、首への負担がちょっと大きい(汗)
この155gという重量の偏りは一見すると大したことないような気もします。
がッ!
前傾姿勢でロードバイクに乗っていると、じわりじわりとダメージが首や肩を中心に蓄積していくのです。
丸印のダクト近くまでカメラ位置を後退することができれば、もしかしたらこの問題を改善できるかも知れません。
そうなるとカメラを両面テープで固定することになるし、カメラの落下を防止することもストラップ式に比べて難しくなります。固定位置の変更は、いまいち良い改善策が思いつきませんね…。
あと、ヘルメット装着のカメラで後方撮影すると映像にズレが生じやすいのも問題ですね…。
後ろ向きにカメラがついている影響で顔を上に向けると地面を映し、下を向くとお空を映してしまうという逆現象が起きます。このズレはちょっと見逃せない問題。重要な場面の撮影ができていない可能性があります。
ズレのない安定した映像を重視するなら、後ろのカメラも自転車に固定するしかないでしょう。
(; ゚∀゚).。oO(ヘルメットにカメラをつけたいけれどデメリットもそれなりにあるね…。AERO R1は超お気に入りだから買い替えたくないんじゃ!)
まとめ
ヘルメットにカメラを装着することで、追い越し車両は通常よりも間合いを取ってくれる傾向があることが分かりました。これはロード乗りとして安全に走行できるメリットを感じます。
しかし、カメラの固定位置の問題と安定して撮影するのが難しい点が悩ましいです…。
この2点の解決策として、ダミーカメラをヘルメットに装着して後方撮影用のカメラはサドルレールに固定しようかな?などというアホなアイディアが頭に浮かんでいるRockmanでした(笑)
コメント
見た目は完全に角付きですな。
ヘルメットとカメラも赤くすれば3倍速くなるかと(^^
>van 様
戦闘指揮官というよりは観測機なので、3倍早くは動けないですねぇ〜w
ユニコーンのNT-Dシステムのごとく、カメラが2つにぱっかーんしたらかっこいいかも知れません(笑)
郡山在住です。私もフロント(ハンドル)にhdras100、リア(シートポスト)に中華4kアクションカメラをつけて走っています。先日、信号待ちしていたら目の前で車の衝突事故を撮影したり、4月には駐車場から出てきた車に側面衝突され2m吹き飛んだ瞬間(私です。)を撮影したりと役にたってはいます。何より車が過剰に避けてくれます。ただ、事故のリハビリをしていますが後遺症が残りました。猪苗代湖まで行って1周して帰宅といういつものライドが今では後遺症の痛みで地獄ですがロードはやめられないですね。お互いにしっかり自己防衛とキチガイ車には気をつけて走りましょう。
>すりーえいす 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
おぉ!すりーえいす様も郡山在住ですか!どこかですれ違っているかも知れませんね。
今のご時世、自己防衛はとても重要だと思っています。カメラの装着は自動車同様に必須の装備となりそうですね。
事故にあわれて後遺症が残ったとのこと…、どうかお体を大事に回復に専念してください。(私の父も先月、自転車走行中に自動車にはねられたので、人ごととは思えません)