『最後の純ガソリンエンジン車になるのではないか?』といわれている、新型シビック タイプR(FL5)が発売されました。
発売前からこの車のことがとても気になっていた当ブログ管理人のRockman。
気合十分な状態(実印を持参w)でディーラーさんへお邪魔してきました。もちろんお行儀よくwebから試乗予約をしてね♪
結論から申し上げると、このタイプRは4人家族が我慢することなく使用できる実用的なスポーツカーでございました。欠点という欠点はありません。
いや…純正装着のミシュラン パイロットスポーツ4S(265/30ZR19)の交換費用がかさむとか、スタッドレスタイヤの銘柄が選べない、ボディの横幅がでかいなどの瑣末なポイントはありますよ?
でも、大昔のタイプRのように我慢を強いられるところは一切ないのです。
乗り出し価格530万円という金額は決して安くはありません。しかし、FL5の性能や装備、使い勝手を考えると破格の価値だと思いました。もちろん、自転車おじさんとして見逃せないロードバイクの積載も難なくこなしてくれます。
速さと快適性の高度な両立。いやはや、本当にすごいクルマですよ。
ホンダの心意気に感動!買わない理由がないFL5型シビックタイプR
【ホンダ シビックタイプR (FL5)】
- 全長×全幅×全高:4,595×1,890×1,405mm
- ホイールベース:2,735mm
- 車両重量:1,430kg
- エンジン:直列4気筒 DOHCターボ
- 総排気量:1,995cc
- 最高出力:243kW(330ps)
- 最大トルク:420Nm(42.8kgm)
- トランスミッション:6速MT
- 駆動方式:横置きFF
- 燃料:プレミアムガソリン
- タンク容量:47L
- WLTCモード燃費:12.5km/L
- タイヤサイズ:265/30ZR19
- 車両価格(税込):499万7300円
新型シビック・タイプRのデザイン
まずは、デザインから見ていきましょうか。
旧型のFK8と比較すると全体的にシンプルなデザインでありながら、ノーマルのシビックよりも全幅が90mm拡大したマッチョなボディはとても迫力あります。
正直いって、横幅1,890mmというサイズは日常使いで気を使う場面があるかもしれません。
ただ、慣れればどうということはない(笑)
めちゃくちゃ狭い道は通らなければいいのです。幅がギリギリの駐車場にはとめなければいいのです。シビックタイプRに乗れるのなら、そんなところには目をつぶれるでしょ?
こんなにかっこいい車を所有できるんですから♪
素敵なフロントサイドでございますな。
もり上がったフェンダー、タイヤハウス内の空気をサイドへ流すダクト。ダミーではなく、本当に意味のある機能性パーツというところがたまりません。
サイドのデザインもとてもシンプル。
リアタイヤ前の空気を整流するサイドシルスポイラーからは、フロントからつづく空気の流れが想像できます。
賛否両論はありますが、個人的に『フィット→ヴェゼル→シビック』と連なるホンダの新しいデザインフィロソフィーはとても好印象。この3台に追加してZR-Vも身銭を切って買いたいと思えるクルマであります。
リアウイングとリアディフューザー、そして特徴的な3本だしマフラーが凄みを感じさせるFL5の後ろ姿。車のことがよくわからない人にも「このクルマは只者ではない」という雰囲気がひしひしと伝わるはずです。
個人的に日常使いをする点で考えるとリアウイングはレス仕様にしたいものの、計算された空力パーツを外すのはどうかという葛藤を覚えます。
ウイングレスにする場合、樹脂製のリアゲートの穴はどう処理するべきか…
FL5型シビック・タイプRの積載性
- 荷室長:1,680mm
- 横幅:1,300mm
後部座席を倒した状態のシビックタイプRのざっくりした寸法はご覧のとおり。
ちなみに、荷室長はトランク後端からコンソールボックスの後端まで。横幅は荷室後端の最大数値を記載しております。
シートとトランクの境界に若干の段差はあるものの、ほぼ気にならないレベル。5ドアハッチバックという実用性ありありのパッケージングはタイプRでも健在です。
我が愛車、KOGA KIMERA(フレームサイズ490)の前輪を外した状態でシビックに載せた写真がこれ。横積みだと、かなり余裕がある荷室容量ですね。
うまくやれば、縦積みで2〜3台ほどいけるかも。もちろん、シートポストは外さなければいけないと思いますが。
荷室容量は十分ながら、開口部の段差は大きな荷物を入れる際に気をつけたい部分。
ロードバイクをシビックに積む際は、太ももをリアバンパーに接触させて支点としながら上体を前方に曲げる形になります。体調によっては、この姿勢が魔女の一撃になるなる可能性『大』。
腰の調子がイマイチの方は、ぎっくり腰に注意してください。腰をやって、ひと夏を無駄にしたRockmanからの忠告です。
もし腰痛持ちの方で自転車をシビックに積むことがあったら、コルセットの装着をおすすめいたします。
肉体労働の際にはバンテリンサポーターにお世話になっているワシ
後部シートの居住性
子持ちのお父さんとして確認しないわけにはいかない後部シートの居住性。
気になるネガティブポイントは次の3点です。
- 後部座席はリクライニングができない
- コンソールボックスのエアコン吹き出し口もシビックLXグレードのようにレス仕様
- アームレスト(肘置き)はなく、ドリンク置きのみ
ただ、マイナス評価となるポイントはあるものの、居住性自体は悪くありません。
身長174cmのRockmanがドラポジを合わせた状態で後部シートに乗ると縦にこぶし一個分が入るスペースがあります。
大人でも1〜2時間くらいなら普通に乗っていられると思います。
セミバケットシートの影響で前方方向の圧迫感は少々感じますが、リアサイドガラスの見晴らしは良好。
スポーツモデルなのに、ISOFIX対応(チャイルドシートの固定規格)なのも子持ちとしては大変ありがたい。
トータルで見て、リアの居住性は100点満点中70点くらいでしょうか。スポーツモデルたるタイプRの後席と考えたら相当よくできていると思います。
何も捨てず、速さと喜びを極める。それがTYPE Rの到達点
この一文はシビックタイプRのカタログ18ページに書かれているもの。
TYPE Rが究極である理由は突出した速さや操る喜びだけではなく同乗者とドライブを楽しむ快適性、高速道路や街の移動をサポートする安全性、優れた居住性に至るまで何もあきらめないこととあります。
この車は第2世代型タイプRの集大成。
家族持ちのお父さんにもスポーティーな車をあきらめることなく乗ってもらいたい。そんなホンダの心意気を感じました。
これ、マジで感涙ものです。
試乗した感想
結論から言うと、街中の短い試乗コースをぐるぐると3周まわっただけでは、この車の凄さが何ひとつわかりませんでしたwww
おそらく、FL5が持っているパフォーマンスの5%も味わえていないのではないかな。
とりあえず分かったことはこんな感じ
- ボディの剛性感が素晴らしい
- シートの出来がいい
- ステアリングから伝わる感触が気持ちいい
- コンフォートモードの乗り心地が快適
- 1,890mmという横幅のデカさは気にならない
- 加速がいい
- 音もいい
はい。乗る前からこんなことはわかっていましたよ(笑)
残念なことに、シフトダウンで自動的に回転数を合わせてくれるレブマッチシステムが働く+Rモードを試していないことに後から気づいたポンコツなワタクシ。
また乗れる機会があったら試してみたいですなぁ〜。
パッと見てド派手に感じる赤の内装も乗ってしまえば目に入るのはタイプRの証たるホンダの赤バッチのみ。
気合が入る室内のカラー演出もドライビングには全く妨げにならない配慮が渋いですね♪
ただ、見た目はかっこいいけれどアルミのシフトノブだけはちょっと変えたい部分。灼熱地獄の夏は手のひらが焼き肉になりますからw
実際に試乗した時、案の定シフトノブが熱すぎてエアコンで冷えるのを待ちましたよ。
純正にこだわるなら、オプションパーツのシフトノブ(ベッセルのドライバー似のあれw)に交換。もしくは、いにしえの指抜きレザーグローブを身につけるといいかも。
70年代風味の戦隊ヒーロっぽくて草
試乗当日に実印を持参して行ったわけだが…
試乗する前から実印持参でディーラーに行ったのは、今回がはじめてでございます。
当然、タイプRを買う気満々でした。
結論から言うと、残念ながらこの日は契約しませんでした。
その理由は一点。
契約後のキャンセルができないから
「おいおい!キャンセルする気満々かよ!!」とお叱りを受けそうですが、そうではありません。万が一に備えて保険がほしかったのです。
シビックタイプRの納車には、2年とも3年ともいわれる修行期間が必要です。3年後の自分がどうなっているか想像できますか?
公務員や安定した職業におつきの方なら、問題はないでしょう。しかし、ワタクシは自営業。
昨年、13ヶ月待ちのヴェゼル PLaYですら納車の長期化を理由に購入を断念したRockmanが契約をキャンセルできない車を3年近く待つのは半端なくリスキーな判断だと思っています。
アメリカのディーラーのように、500ドルのデポジットを事前に払って車がきたら「買う」「買わない」の判断を購入者にしてもらう形なら、即契約していました。
販社によっては、ホンダ本社にオーダーする前の状態ならキャンセル可能なお店もあるみたいです。
担当してくれた営業さんにこの点がクリアできるなら契約するとは言っているので、キャンセル条件が緩和された場合にはハンコを押してこようと思っています。
納期が半年になるまで待つ姿勢だと、騒音規制が入ってFL5が終売になりそうな予感。500万円するキャンセル不可のタイプRを見切り発車でオーダーできる勇気が欲しいwww
まとめ
FL5型のシビックタイプRを実際に見て試乗して、買わない理由が見当たらないクルマだと思いました。
車両本体価格が500万円という高額車ではありますが、純正ナビやETC2.0が標準装備。この価格で快適で激速なタイプRが手に入るのは破格でございましょう。
FL5型のシビックタイプRとご縁ができるかはまだわかりませんが、チャンスが巡ってきた時のために頭金を上積みできるように蓄財に励むことを固く誓ったRockmanでした。
FL5で峠やサーキットへ遊びに行くつもりはないけれど、高速道路を快適に走れるGTカー的な使い方をメインにしたいね。
コメント
シクロクロス注文済で2年以上納車待ちとの事ですが…
最近流行り出したグラベルロードに切り替えるという選択肢は無いんですか?
大手スポーツ用品店やアサヒさんなんか覗くとロードバイクのスペースは極少数で陳列スペースの大半はグラベルロードになってます(・_・;)
で、昔マウンテンバイクやってましたって人がシクロクロスよりグラベルロード選んでトレイルついでにキャンプも楽しむみたいな傾向があるようです。
結婚しお子さんも産まれた事だし完全競技ベースのシクロクロスよりご家族でグラベルロード
で、親子でトレイルついでにキャンプなんて選択肢はどうでしょうか?
キャンプ道具積載する為にかチェーンリングとスプロケットのギア比が凄かったです
自分のロードには11−34T装着してますが展示してあったグラベルロード全てがそれよりバカでかい42Tくらい?のスプロケット装着しロード用のチェーンリングはデュラエースは54−36だっけ?
でそれ以外が50−34だったかと…
それに対してグラベルロードのチェーンリングのインナー見たら24T?くらいのちいさなギア
スピード度外視の登坂スペシャルな組合せとなっておりました(゜o゜;
ユーチューブでもグラベルロードの動画投稿増えて来てるので参考までに少し調べてみてはいかがでしょうか?
>カディエ先生 様
何年か前にシクロクロスのフレームを買っていたので、とりあえずそれでグラベルを走ってみようかと考えておりました。
もし、ショップ側の都合で組めないということであれば、強制キャンセルになるかもしれません。(^^;
完成車はもちろんのこと、コンポもなかなか入荷しない現状では自転車を購入するにはあまりいいタイミングではありませんね…
しかし、今後のことを見据えて色々考えてみたいと思います。