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ロードバイクのタイヤ傷を補修!サイドカットしたIRC ASPITE PROをシューグーでなおしてみたよ

ロードバイク

ロードバイクのタイヤをチェックをしていたら、とても嫌なものを発見しました。

それがこれ…。

軽くサイドカットしてるやん…。

タイヤの中でもっともゴム厚が薄く、強度的にも弱いサイドウォール(タイヤの側面部分)。ここを傷つけてしまった「=(イコール)」タイヤ交換が推奨されるトラブルです。

このような場合は、安パイをとって新品のタイヤに交換しておくのが吉。

しかし、それではなんのネタにもなりませぬwww (^q^)

ブログ脳のワシからすると、「サイドカットしました → 交換しました!」では、なんの面白味もありません。ということで、禁断(?)のサイドカット補修をやってみました。

結論から言うと、今のところは大勝利。個人的に満足のいくものとなりました。

そんなわけで今回のブログではRockmanが好奇心でやってみたサイドカットの補修方法。そして、100km走った後のタイヤの状態について観察してみましょう。

 

※注意

今回の実験はリスクを承知した上でのネタです。決してサイドカットしたタイヤの補修をすすめるものではありません。裏面まで傷が貫通している危険なタイヤは、速やかに新しいタイヤと交換しましょう!

( ゚∀゚).。oO(マネする場合は自己責任でのぉ~)

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意外と丈夫!? タイヤブートとシューグーで補修したタイヤの耐久実験

  • トレッド:路面と接するタイヤの外皮
  • サイドウォール:走行時に最も屈曲くっきょくが激しくなる部分 , タイヤの弱点
  • カーカス:タイヤの骨格部分
  • ベルト:補強帯 , トレッドの剛性を高める
  • ビード:カーカスの両端を固定し、タイヤをリムに固定する役割を担う

参考ブリヂストンタイヤ

一口にタイヤと言っても、単純にゴムのかたまりではないことがお分かりいただけるかと思います。

タイヤのトラブルで修理が可能となるのは、基本的にトレッド面(路面と接する部分)の傷だけ。

今回とりあげるサイドウォールは走行中に激しく変形(屈曲くっきょく)する部分です。それゆえ、たとえなおしても再び穴があいてしまうリスクは高め。一般的にサイドウォールの傷は修理不可というあつかいになります。

本来ならば直してはいけない部分をなぜ修理する気になったのか?という疑問がわく方もいるでしょう。

冒頭ぼうとうで書いた通りネタ作りという意味もあります(笑)

でもそれだけではありません。実験するのに色々と条件がそろっていたのです。

  1. サイドウォールの傷が裏まで貫通していない状態である
  2. 平地しか走れない時期である(雪の影響でヒルクライムができないため、タイヤに負担のかかるダウンヒルを行う機会がない)
  3. トレッド面の摩耗が少なくまだ使える状態であった
  4. 古くなった手持ちのタイヤブート(タイヤ用補強テープ)を入れ替えたい
  5. 靴底の補修に使うシューグーがタイヤにも使えるのでは?という好奇心があった

主にこの5点が理由です。

ようは、好奇心を満たすための実験としてやってみたかったということですね。

( ゚∀゚).。oO(たとえ実験が失敗してタイヤが割けても、無事に帰ってこれる可能性が極めて高いという希望的観測もあったわけじゃw)

実験に使うタイヤの状態を見てみよう

実験の材料となるのは、IRCタイヤ(井上ゴム工業)のASPITE PRO(アスピーテ プロ)というモデル。PAXホイールをメインで使うようになってから愛用しているお気に入りのタイヤです。(24Cという絶妙なサイズが良いw)

こいつは、リムにハメる時に手の皮がズル剥けになるほどクソ硬い!という欠点以外は特に悪い点が見当たらないトータルバランスの良さが売り。コンチネンタルGP4000S IIと特性が似ているので、好んで使っています。

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ASPITE PROは耐パンク性能も高く、「40×40tpiのクロス織りメッシュ繊維(X-GURDベルト)をサイドウォールまで延長したことで、サイドカットのリスクを大幅に軽減した」という売り文句が公式に書かれています。

まぁ、そんな強化対策がとられたタイヤでも、荒れた路面や段差からダメージを受けるのは避けられませんけどねw

それではさっそく、まな板のタイと化したASPITE PROを観察してみましょう!



ぱっと見た感じだと、表面に傷がついているだけに思えますが…


拡大すると、このとおり。裂けた部分は0.5~1mm前後の深さがありそうです。正確には知らんけどw

 

裏側をチェックするとやぶれはありません。傷がサイドウォールを貫通しなかったのは、IRC自慢のクロス織りメッシュ繊維とやらのおかげでしょうか??

今回の実験台となるタイヤを観察した結果、傷は表面のゴム層のみと判断してよさそうです。

サイドウォールの強度を保つために重要なカーカス層は無傷っぽいので、これなら傷をふさぐだけでもいけるでしょう。たぶんw

【補修その1】パークツールのタイヤーブートで裏面から補強

貫通するほどの傷ではなかったとはいえ、首の皮5枚くらい(?)でつながっていることに違いはありません。

走行時のタイヤの変形によってサイドウォールの亀裂きれつがカーカスを突き破って内部まで進行する可能性も微粒子びりゅうしレベルで考えられるます。

裏面を念のために補強して、チューブがお外にコンニチハ!しないように対策をほどこします。


タイヤ裏面の補強に用いたのはパークツールのタイヤブート。何らかのトラブルでタイヤがけても、こいつを裏面から貼ることでチューブの露出ろしゅつを防いでくれるロード乗りのお守りでございますな。

4年くらいツールケースに入れっぱなしにしていたので、いい加減新しいものと交換したくなっていました。(これを使う理由が欲しかったw)

今回は、ご覧のように細めにカットして使います。



タイヤブートは、カットせずにそのままのサイズで用いることもできます。しかし、これをやってしまうと貼った面積が広くなってトレッド面に微妙な段差が生じてしまうことに…。(赤矢印の部分)

走行中に不快な振動がでる状況は「なんとか自宅までたどり着く!」という緊急ミッションでは許容きょようされます。

が!今回は普通に乗れる状態にまで補修できるのか?という全く別の目的なので、サイドウォールの部分にだけ補強を行いました。

【補修その2】表面の亀裂をシューグーでうめる

タイヤブートで裏面の補強がすんだら、今度は表面の補修です。

タイヤをキレイに拭いて乾燥させた後、傷がある周囲をマスキング。側面の傷をうめることで亀裂きれつの広がりを防ぐとともに、異物の侵入しんにゅうをガードします。

 

サイドカットした部分をパテのようにめるてくれるのが、スニーカー好き御用達ごようたしのゴム系ケミカル用品、シューグーでございます。

こいつはソール(靴底)のすり減った部分を厚盛あつもりりすることで靴を再び使えるようにしてくれる定番アイテム。東京靴流通センターでも普通に売っているので、使ったことがある方も多いのではないでしょうか?

ちなみに、シューグーの利点はこのような感じ。

  1. 24時間で硬化する
  2. 接着力が非常に強いため、いろんな素材で利用できる
  3. 滑り止めの効果がある
  4. 防水効果がある
  5. はがす時も比較的容易

タイヤをなおすのに、かなり都合のいい補修用品ということがお分かりいただけるでしょう(笑)

まぁ…いちどふうをきって長期間保存すると中身が中途半端に固まって使いにくくなったり、密封みっぷうしようと思ってキャップを強くしめると割れたりしますが、この際どうでもいいことですね。

( ゚∀゚).。oO(写真のブツは微妙に古くなって半分固まっている状態w これも買い換えたかったんじゃわ)



作業工程はこんな感じ。

つまようじ二本を器用に使って、傷にすり込むようにシューグーをぬりぬり。

本当は塗布とふする前にやすりでタイヤ表面を削ったほうが定着性がよくなるのですが、めんどくさいのでカットしましたw

あるていど傷の周囲を塗り固めたら、さっさとマスキングテープをはがしましょう。シューグーが完全硬化すると、マスキングテープがはがしにくくなりますから。

シューグーをるのは一回でもいいとは思いますが、念のために二回ほどり重ねました。(一回目のケミカルがある程度硬化した後に二回目を塗布とふ

( ゚∀゚).。oO(てきとー修理だけどなかなかええやん!)

100km走ってみた結果

めんどくさい自転車警察から「タイヤのロゴとバルブが合っていない!違反!!」などと画像でさらされそうな後輪ですが、これでいいんです(笑)

タイヤの組み込み作業で内部の補強材(タイヤブート)がズレないような位置にすると、こんな状態になってしまいました。

とりあえず走ってみないことにはなにも分からん!ということで、100kmほど走って検証けんしょうするでござるよ。

途中、ミニバンに乗った逆走BBAにひき殺されそうになりながらも、無事に達成できてよかったですw

 

25km付近の様子。

50km付近の様子。全然かわらんw

75km付近の様子。

フィニッシュ。100km走り終えた後の様子。

タイヤのショルダー部分(角の曲面)がアスファルトとの摩擦まさつでならされているのが分かりますね。

一方のサイドウォールは、外側からの変化が認められません。おそらく、内部の亀裂きれつも広がっていないものと予想されます。

補修タイヤでざっくりと100kmほど走った感想は「普通」の一言。補修前となんら変わらない状態であります(笑)

この状態でもあと数百キロは問題なく乗れるでしょう。

 

ただ、ヒルクライムができるようになる4月半ばにこのタイヤは問答無用で廃棄します。万が一、ダウンヒルの最中にサイドウォールが裂けたらエクストリーム山菜取りになって昇天しますからね。

もともと、捨てようと思っていたタイヤなので未練みれんは全くありません。

まとめ

ロードバイクのタイヤ修理でググるとサイドカットを瞬間接着剤でなおしている荒業あらわざがヒットしますが、タイヤの特性を考えるとあまり真似まねしたくはないというのが正直な感想でございます。

今回の補修は裏と表の両面からアプローチする方法。特にシューグーを使ってのタイヤ補修はなかなか良いと思います。あさめのタイヤ傷なら、この方法で延命えんめいさせることが可能でしょう。

あと3ヶ月はこのタイヤのまま走ってみるつもりです。

何か変化があったら、ブログかTwitterでご報告しますね!

( ゚∀゚).。oO(パークツールのタイヤブートを持っていない人はとりあえず買っておこう!安いしサイクリングでお守り代りになるぞいw)

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