今月の「バイシクルクラブ」、「サイクルスポーツ」共に手組ホイールの特集が組まれています。
「結線もWクロスも体感は個人差がある」と書かれている一方で、「交差部分でスポークを一回転ねじると剛性が飛躍的に上がる!」と書かれていて草不可避!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
読み比べされた方は「どっちやねんwww」と突っ込んだことでしょう(笑)
手組ホイールは組み手の考え方によって様々なアプローチが見れるから面白いデスね。
(; ゚∀゚).。oO(結線派・非結線派の宗教戦争にも似た昨今の様相に「ガチ勢ではないゆるポタ派のオレはどっちでもええわ!」となってしまった・・・)
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完組ホイールがスタンダードになった今だからこそ、ちょっとマニアックな手組の世界が気になってしまうのは趣味人としての性(さが)のようなもの。
Rockmanも長年気になっていました。
そんなワケで、広島カープ優勝記念セールに乗る形でPAX CYCLE(パックスサイクル)さんの手組ホイールを注文。
ようやく届いたというネタを前回書きました。
今回のブログでは、愛車のKOGA KIMERAにAR30W(カープホイール)を装着して100km走ってみた印象を書いてみます!
( ゚∀゚).。oO(AR30Wは常用ホイールとして使うには最高の部類だと思う)
オールラウンドホイールとして優れたPAXの手組ホイール!AR30Wの印象とは
手組ホイールというものは手軽にポン!とできるものではありません。
腕のいい職人さんを探す必要はあるし、パーツや組み方に対する知識がなければ注文するのも難しいというイメージがつきまといます。
故に、イタリアン※1. と言われて「ナポリタン(笑)」を連想する頓珍漢(Rockmanのことw)では、ちょっとハードルが高い世界だと思っていました。
でも実際はそんなことない!
PAXさんの場合は「予算」や「走り方」などを大まかに伝えるだけで、職人キクちゃんが最適なホイールを組んでくれます。
( ゚∀゚).。oO(説明も分かりやすい♪)
※1. イタリアン
ホイールを構成するスポークの組み方。通称、井上組とも呼ばれている。
スポーク同士が交差するタンジェント組の中にはイタリアンの他に逆イタリアンやJIS組がある。
ちなみに、スポークを交差させない組み方はラジアル組と呼ばれている。
Before After
ホイールを交換すると、見た目の印象がガラリと変わるのも大きな魅力♪
地味なホイールの代表、シマノの「RS21」とPAX PROJECT(パックスプロジェクト)の「AR30W(カープホイール仕様)」を比較してみましょう!
シマノ RS21
オーソドックスな外見。
ルックスに個性がないので、どんなフレームでもバッチこいです。
( ゚∀゚).。oO(地味子属性)
AR30W(カープホイール)
赤いねぇ〜
さっきの地味子仕様とは一転して、かなり個性的な姿になりましたwww
カラータイヤを履かせてより赤々とした姿にしてみたい!という悪ノリ魂がうずきます。
(絶対にやらないけどw)
完組のアルミクリンチャーホイールは前後のリムハイトが異なる場合が多いのはご存じでしょう。
([21,24][24,30][26,30]などの組み合わせ)
AR30Wはアルミクリンチャーとしてはちょっと珍しい前後共通の30mm。
ミディアムハイトいうことで、平地も上りも万能に使えるデュラエースC35と似た設計思想と推測します。
( ゚∀゚).。oO(C35はアルミとカーボンのハイブリッド構造で上りで使っても不満を感じさせない程度にリムハイトを高くしているけれど、アルミリムのみで35mmクラスにするとリム重量が嵩むから前後30mmという高さに落ち着いたのかな・・・)
リヤホイールはこだわりのオフセットリム!
10sから11s化したことでフリーボディが1.85mm長くなった分、ハブのフランジが左に寄ってしまいました。
この状態で従来の左右対称リムを使うと非常にバランスの悪いホイールとなります。
左右のスポークテンションを近づけるためには、コストが掛かってもオフセットリムは必要という判断ですね。
スポークはPAX村の畑で栽培されているという噂の独自品種(笑)
「2.0-1.6-2.0」という少々珍しいサイズのダブルバテッド・ストレートプルスポーク。
(中央が両端よりも細くなっている)
PAXの赤ハブ。
黒ハブが多い中での赤ハブは個性が光る部分!
アルマイトの光沢がちょーCool♪
フロントハブの胴部分はナローサイズ。
フランジ径も相対的に小さめ。
剛性面では不利になりそうですが、ハブの負担が少ないフロントホイールは軽量化や空気抵抗を抑える目的でこのサイズになったと推測します。
ここが細いと引き締まった印象を受けるので、Rockmanは好きです♪
( ゚∀゚).。oO(フロントのリムが少々重くなった分、ここで軽量化したのかな?)
リヤハブは標準的な太さ。
後輪は荷重やトルクがもろに掛かるので、ぶっ太くなるのは当たり前ですな!
( ゚∀゚).。oO(メカメカしいハブの造形がかっこ良い!)
体感性能
このホイールで100km走った感想を書いてみます。
(距離を重ねると印象が変わる可能性も有り)
ホイールインプレだと「〇〇より××」というモデル比較が多いのですが、過去に使ったことがあるホイールと現在の仕様では条件がバラバラで当てになりません。
よって、個別銘柄との比較はぜずにRockmanのイメージのみで書いてみます(笑)
(; ゚∀゚).。oO(めっちゃ主観的www)
加速性能
するすると素直に加速して行く印象。
当然ながら、ヒルクライム決戦ホイールのような「なにこれしゅごい♪ 軽〜い♪」という出だしの感動はありません。
ゼロ発進よりも20〜35km/hくらいの中間加速が気持ちいい印象。
巡航能力
平地区間だと30〜45km/hの間で速度を保つのが楽♪
エアロ効果はリムハイト40mm〜という話を聞きますが、ローハイトリムホイールから履き替えると前後30mmでも体感できるレベルです。
( ゚∀゚).。oO(ホイールを変えたことによるプラシーボ効果も否定はしないw)
横風の影響
何の問題もない。
Rockmanが設定している周回コースは強い西寄りの風が吹いていることが多いけれど、あおられて危険を感じることはありませんでした。
上り
軽さはそれほど感じないものの、スムーズに上って行く印象。
ダンシングで踏み込んでもしっかりパワーを受け止めてくれます。
ハブの性能が良くてくるくる回るのと、リムの横剛性が高いことによる影響なんでしょうね♪
( ゚∀゚).。oO(幅24mm、高さ30mmのアルミリムの剛性&強度は伊達じゃないってことか!)
ブレーキ
通常のブレーキング、ダウンヒルでの当て効き共に申し分なし。
職人の手作業できっちりホイールの振れが調整済みなのは安心感が違う!
( ゚∀゚).。oO(リムの精度も高いんだろうなぁ・・・)
乗り心地
タイヤやチューブ、空気圧によっても乗り心地は変わるので何とも言えん・・・。
Rockmanの場合、「IRC ASPITE PRO」と「MAXXIS ウルトラライト チューブ」の組み合わせで7barだと硬さを感じました。
現在は、6.5barに空気圧を落とした状態で気に入っています。
(; ゚∀゚).。oO(6.5barだと尻に優しいw 痔主はここ重要!)
ラチェット音
爆音www
ひと昔前のカンパホイールか!?と思うほどの轟音っぷりに草生える。
シマノ製ホイールを愛用していた場合は余計に音のデカさが気になるはずです(笑)
ラチェット音が大きいことによって抵抗が増すことはないから問題はないはず!
これも個性だと思うことにします。
AR30Wの総括
結論:すごく良くできた普通のホイール
決戦ホイールのような突出した部分こそないけれど、AR30Wはあらゆる環境でオールマイティーに使える万能ホイールだと感じました。
いやはや・・・
自分で書いた文章を読み返してみると、なんともまぁ〜ステマっぽい文章になってしまいました(笑)
でもこれはしょうがないの!
欠点らしい欠点なんてないというRockmanの本心だから。
まとめ
- オールラウンドで使える優れた性能
- ランニングコスト低
- 補修部品の調達が楽
- カラー選択可(ハブ・リム・ニップルなど)
- デカールのカスタマイズ可
- スポークの組み方は好みによって対応
どんな場所でも安定して使えてランニングコストも低めで壊れたらすぐに直せて乗り手の個性も表現できるって・・・
すげぇな!このホイールwww
AR30Wを眺めていると、「長くこのホイールで楽しんで貰いたい」という作り手の想いが伝わってきます。
今のところ100kmしか走っていないので、まだ付き合いが浅い状況。
どのタイミングでメンテナンスに出せば良いのかよく分かりませんが、定期的にPAXさんに預けて長く使っていきたいと思っているRockmanでした。
コメント
赤好きな僕もこれは当たりと思えるカッコ良さです!
僕みたいな脚前、体力ともポンコツすぎて、たとえ一セット1コンニャク(笑)のホイール使ってもご利益なさそうです(笑)
>犬のヨーゼフ 様
ありがとうございます♪(^^)
いやいやwそれを言ったら私も同じですからwww
今度は決戦用にROLF PRIMA EOS03が欲しくなっていますが、予算が足りな過ぎて買えません(笑)
真っ赤になった所でシャア専用のステッカー貼って
通常より3倍速くなった演出しましょう(^^)/
>カディエ先生 様
演出してもモビルワーカーより遅いですからwww
目立たないようにコソコソ走っております。(^^;
以前はホイールは手組みが当たり前だったようです。
しかし完組みが主流になり、いまや手組みが出来ない店員さんもいるようです。
手組みは完組みに比べれば、同じ剛性は出ません。しかし乗鞍やツールド沖縄では
ゴキソが上位に顔を出していると言うことを考えると、そこまで剛性はいらない?
のかもしれません。
あとは軽量の完組みホイールは日本定価が15万円くらいするのに、海外通販では
6万円で買えることもあるとなると・・・お店は商売上がったりです。
そうなると、お店も手組みという選択肢がありますよ~となるかと。
それで今度は完組みが安くなれば、どっちも選べて私のような貧乏ユーザーは嬉しいです。
>VAN 様
「ロードバイク本音のホイール論」に色々と面白いことが書いてありました。
ホイールはリムの剛性が命とか、ゴキソのホイールも実はハブよりリムに秘密があるんじゃないか?とか読んでて興味深かったです!
ホイールは人によって考え方が異なるので、やっぱりホイール座談会を見てみたいですねぇ~(笑)
完組のスタンダード化で手組ができない自転車屋さんも増えているようですね。
手組も完組もジャンルを限定することなく、「コスパ・使用条件・ランニングコスト」などトータルで考えてみるとさらに悩ましいことになりそうです。