我々が身を置く資本主義経済では、お金を介すことによってあらゆるサービスを売り買いしています。
物の値段を決める要素は主に二つ。
- 原価積み上げ型
(日用品や工業製品など) - 需要・供給のマーケットメイク型
(中古車や土地など)
「1」はどれだけ手間ひまが掛かったかによって価格が決まるもの。
「2」は需要と供給によって価格が決まるもの。
同じ商品でも状況によって「1」になったり「2」になったりするところが経済の面白いところでございますな(笑)
でだ!
本来であれば「原価積み上げ型」で決まるべき物の値段がどこから買うかによって何倍も違うことがよくあります。
それ即ち、ブランド価値の高い企業がよそで仕入れてきた安価な商品に自社の価値(信用)を上乗せして売っているということ。
有名ブランドの金看板さえプリントされていれば、中身がどこで作ったものであろうと安心感は抜群です!
しかしながら、品質がブランド並で価格も安いときたら、別用途の製品だろうが知名度がイマイチだろうが積極的に選んでみたいと思うRockmanのような人も少なからずいます(笑)
というわけで今回のブログはロードバイクで使う消耗品をお得にすませる方法について。
PAXプロジェクトのホイールに使ってみた、タイヤパウダーと軽量ブチルチューブのネタについて書いてみようと思います。
( ゚∀゚).。oO(物の値段を決定するプロセスは面白いもんじゃ)
タイヤパウダーはベビーパウダーで代用!軽量タイヤチューブはマキシスがお得に
人がどんな思考プロセスを経て物を買うのかを考えていくと、重要になるポイントが3つほど頭に浮かびます。
- 認知度
- 納得できるプライス
- 欲しいと思った時に買える環境
どれだけ良い商品だったとしても認知されていなければ選ばれる可能性は低いし、消費者が納得できないプライスでは話になりません。
さらに、どれだけ商品が欲しくても買いたい時に商品がなければ買うことはできませんよね?
「認知・プライス・配下率」
メーカーさんはこれら3条件をクリアーして消費者の「購入リスト」に入るようにすべく、しのぎを削っています。
ところが!
試行錯誤を楽しめる趣味世界の変態さんたちは、メーカーの戦略を逆手に取ってちょっとマニアックな商品を探してきます。
それは全く別目的で使われる商品であったり、製造元が企画した商品であったりと多岐に渡る(笑)
王道ではないけれど使えそうな商品を積極的に発掘してみる。
このような裏技的選択は、当たりを引いた時の愉悦が凄まじい快感になることは想像に難くありませんね。
( ゚∀゚).。oO(メーカーから委託されたカーボンフレーム製造元を突き止めて、そこから未塗装の商品をダイレクトに輸入してしまう猛者もいるからねぇ〜w)
タイヤパウダーはジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーで代用
新品のタイヤチューブに付着している白い粉。
チューブ交換を一度でもしたことがあれば、覚えがあるでしょう。
あれがタイヤパウダーです。
主な役割は2つ!
- タイヤとチューブの固着防止
- タイヤ&チューブをホイールにハメやすくする
(ビードワックスと同様)
自転車のタイヤは走行中に絶え間なく変形と復元を繰り返しています。
これはタイヤの内側にセットされたチューブも同じこと。
タイヤとチューブが固着してしまうと局所的にチューブが引っ張られることによってパンクのリスクが上がります。
こうなるのを防いでくれるのがタイヤパウダー最大の役割。
ぶっちゃけた話し・・・
新品のタイヤチューブを用いるのであればそれほど白い粉の必要性は感じません。
がッ!
軽量チューブを組み込む場合はどうしても厚みが薄くなるので、パンク防止のお守りとしてRockmanはパウダーを塗ることにしています。
( ゚∀゚).。oO(チューブを再利用する際も使った方が良い)
タイヤパウダーの原料はタルク
タルク(Talc)とは、滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末で、白色及び灰色をした滑らかでしかも脂肪感に富んだ素材です。
一般には石筆や玩具などで“蝋石”と呼ばれ親しまれてきたものです。タルクは専門的には化学名:含水珪酸マグネシウム[Mg3Si4O10(OH)2]で、SiO2約60%、MgO約30%と結晶水4.8%が主成分です。
物理的な性質としては、真比重2.7~2.8、無機鉱物中、最も硬度が低く(モース硬度1)耐熱性に優れ、しかも化学的に安定した物質であることから、配合充填材(Filler)として多くの分野で幅広く使用されています。
【用途】
ゴム:電気絶縁性の向上・耐熱性向上と補強剤・離型剤
タイヤパウダーに使われている主原料のタルクは鉱石を粉砕した粉末。
パナレーサーのブランドで発売されているタイヤパウダーには、これ以外にもミネラルオイルや酸化チタンが含まれています。
ミネラルオイルによって粉が飛び散らないとか、酸化チタンの働きによってチューブが必要以上に滑らなくなるとか色々説明書きがありますが、タルク単体との違いがよく分かりませんw
滑りを良くするために用いているのに「必要以上に滑らなくなる」と言われても???
「これ如何に?」と思ってしまうのが正直な気持ちです。
実のところ、タルクであればなんでも良いのではないか?と個人的には思ってしまいますw
( ゚∀゚).。oO(酸化チタンの効果がさっぱり理解できんw)
ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダー
パナレーサーのタイヤパウダーの説明によると、「主成分のタルクはベビーパウダーにも使われており環境に優しい」という文言が丁寧に載っています(笑)
「じゃあ、安くてどこでも手に入るベビーパウダーで良いじゃん!」と思ってしまいますが、用途外の物を使用するのは不安に感じる層もいるのでそこは住み分けがキチッとされているのでしょう。
ちなみにパナレーサーのタイヤパウダーが50gでおよそ千円。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーは100g入って200円ちょい。
容量が2倍で価格が1/5www
ミネラルオイルと酸化チタンが特別高価という訳ではないので、これはパナレーサーというブランドに支払われる安心料が大部分を占めていると思われます(笑)
ちなみに、他メーカーのベビーパウダーには「シッカロール」や「添加物」が入っているものも多いので、ジョンソン・エンド・ジョンソン以外のベビーパウダーはタイヤに使用しない方がいいでしょう。
( ゚∀゚).。oO(ジョンソン・エンド・ジョンソンはタルクと香料のみ!潔いwww)
ベビーパウダーの使い方
シェーカータイプはパウダーの出口(写真上の赤丸)が離れすぎているため、別容器に移します。※1
※1.シェーカーから直接タイヤにふりかけるとめちゃくちゃ飛び散る
ベビーパウダーの塗布【その1】
第一の方法はジップロックにタイヤチューブと適当な量のベビーパウダーを投入してフリフリするやり方。
まんべんなく粉がついたらチューブを取り出してホイールに組み込みます。
( ゚∀゚).。oO(唐揚げを作る時のように粉をなじませるんじゃ!)
ベビーパウダーの塗布【その2】
第二の方法がタイヤの裏側に直接ベビーパウダーを塗布する方法。
写真のようにタイヤをドアノブやフックにかけて作業すると良いでしょう!
( ゚∀゚).。oO(念のため床に広告や新聞紙を敷いておこう)
トントントンと、容器を軽く叩くように適量塗布。
化粧用のパフを用いてまんべんなく薄く塗ります。
( ゚∀゚).。oO(パフは100均のセリアで売っている「ひし形状」のものが使いやすいぞい!)
完成!
( ゚∀゚).。oO(気持ちタイヤもハメやすくなった気がする)
軽量ブチルチューブはマキシス製をチョイス
ブリヂストンは、EXTENZA(エクステンザ)というブランド名でロードバイク用のタイヤやチューブを販売しております。
でもこれ・・・
自転車用のタイヤに関してはブリヂストンが製造しているものではないということは業界内で常識となっています(笑)
ほんじゃ、どこがブリヂストンの中身を作っているのかというと、現在はCST(チェンシンタイヤ)という台湾企業。
ロードクラスタには「MAXXIS(マキシス)」と言った方が馴染みがありますね。
ここで本題!
「ブリヂストン EXTENZA 軽量チューブ」として売られている品物が実は「MAXXIS ウルトラライト チューブ」と同じ物という噂があるのをご存知でしょうかw?
某サイトによる検証では重量も厚みもプリント書体も一緒。
仏バルブもまんま同じということで、「限りなく黒じゃね?」という結論に達していました(笑)
Amazonの販売価格では、一本あたり270円ほどマキシスがお安い♪
ブリヂストンのネームバリューは絶大な安心感があるとはいえ、タイヤチューブを2本買ったら540円もお得www
1食ぶんに相当するお金をブリヂストンにお布施するのもなんなので、ここはマキシスを選んでしまいました。
これがマキシスのウルトラライトチューブ。
ブチル製だから、ラテックスほど気を使わなくてすむのがありがたい!
バルブ長48mm。公称値は、厚さ0.6mmで重量が66g!
実重量との差はないっぽいですね。(アナログの計りだからg単位まではよく分からんw)
タイヤパウダーはほとんどついてないので、ベビーパウダーがあって良かったです。
まとめ
必ずしも必要とは言えないけれどベビーパウダーで代用できるタイヤパウダー。
そして、有名ブランド品と限りなく近いマキシスの軽量チューブ(笑)
あなたならどっちを選びますかw?
今回のネタとして取り上げた物をチョイスすると、トータルで1,200円の差が生じます。
それなら無難な方を選択するわ!と思うのも当然あり。
どちらを使っても違いはよく分かりません。
というわけで結局のところ好きな方を使えば良いんじゃね?とユーザーに判断をぶん投げてしまうRockmanでしたw
( ゚∀゚).。oO(ベビーパウダーは人間にも使えるからムダがないと言えばそうだわねw)
コメント
ではカディエからも一つ…
栄養ドリンクの代名詞といえば大正製薬?大塚製薬?のリポDを思い浮かぶ人が多いと思います。
このリポD、疲労回復の栄養素にタウリンが2000ミリ配合されている飲み物で一本150円程の単価ですが
イオンで販売されているタウリンドリンク
同じくタウリンが2000ミリ配合されてて一本の単価が45円
以外に認知度が低いし人気が出たら値上がりの可能性やカディエの配送が大変になるのでこっそり広めてくださいm(._.)m
>カディエ先生 様
おぉ!
リポDよりもイオンのPB商品の方がお得なんですね。
これは良い情報♪さっそくイオンで買ってきますw
酸化チタンは、白くする為だけちゃうのかと?
>ひーこさん
顔料として酸化チタンは使われていますが、タルクは元々白色なんですよね・・・。(;・∀・)
ブリヂストンのエクステンザとパナのパウダー、ピンポイントで両方使ってました…無知って怖いです笑
パウダーはしばらくなくならなそうなので、チューブはマキシスにしてみます( ´ ▽ ` )ノ
>oRAnge2001 様
名の知れたメーカー品だとサポートが手厚いので、そちらを使う意味は十分にありますよ。(^^)
マキシスの製品は品質が安定してて結構おすすめです♪
ベビーパウダーは有名ですね。
しかし、チューブのOEM先は初めて知りました。
昔、チューブはパナのR-airを一時期使ってましたが、パンクした時に、
「友人からチューブの軽量化よりタイヤの軽量化の方が効くよ。」
とアドバイスを受けてからチューブはヴィットリアを使ってます。
友人はスーパーソニックで砂利にも突入するし、ブルベも出てましたけど、
トラブルは少なかったようです。当時の友人は変態だった(^^
でも軽量チューブがその価格なら次はマキシスを試したみようかと思います。
>VAN 様
ベビーパウダーの代用はロード沼の住人なら結構知られている裏技ですよね。
パナのR-airはブチルチューブなのに気を使うチューブと聞きます。
管理がめんどくさそうなので私は使ったことがありませんw
決戦用と名高いコンチネンタルスーパーソニックで砂利に突入するとは、ご友人は変態さん(褒め言葉)ですねwww
私もコンチネンタルが好きなので、ちょっとスーパーソニックを試したくなってきました!
マキシスのタイヤチューブは安価で入手が楽。
良いチューブだと思いますよ。(^^)
さらに言えば食品添加物の「タルク」の方がベビーパウダーよりもっと安かったりするのですが。
そこまでいくと、タイヤパウダーとしての用途では、使いきれませんわなあ。。。
>byo 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
食品添加物として使われているタルクの方がより安価なのですね!
ベビーパウダーよりも入手は難しいと思いますが、ロード仲間と割り勘すればとてもお得ですね♪