チェーンをいつ交換したらいいか分からん!
ロードバイクのチェーン交換タイミングは、使い始めてから3,000km〜5,000kmていどが一つの目安となります。
でもこれはあくまで目安。
使い方やメンテナンスの状態によってチェーンの寿命は様々です。
ゴリマッチョが脚トレーニングと称して重いギアでゴリゴリ坂を上るような使い方をすれば寿命は大幅に短くなるし、逆にゆるポタ派がまったり走る分には5,000km超えても余裕だったりします。
おれらのような標準的ロード乗りがユーザーと仮定すると、チェーンの寿命に最も関係してくるのがメンテナンスの状態。
日常のちょっとした気遣いによってチェーンの持ちに大きな差が生じてきます。というワケで今回のブログネタはチェーンについて。
新しいホイールに新品のカセット(スプロケット)を装着するのだからチェーンも新しくするか!
そう思ってチェーンの状態をチェックしたところ、交換する必要がないほどコンディションが良くて困惑してしまいました(笑)
チェーンが長持ちするとお財布にも優しいので、Rockmanが日常的に行なっているチェーンメンテナンスについて書いてみようと思います。
(; ゚∀゚).。oO(10sデュラチェーンは絶版ということでアホみたいに高騰中w まだまだ使える物は廃棄したくないんだよねぇ・・・)
ゆるポタ派のチェーンはメンテナンス次第でガチ勢の倍くらい持つかもしれない!
- 天候
- ステージ
- ユーザーの身体能力
- メンテナンス頻度
チェーンの寿命はこれら4つの使用条件により大きな差が生じます。
最も消耗するパターンとしては・・・
1:雨
2:激坂
3:筋肉モリモリのマッチョメンw
4:乗りっぱなし
こんな最悪な状態で使い続けた場合は、1,000kmも持たないでしょう(笑)
逆に言うと晴れた平地をゆるポタ派がまったり走り、メンテナンスを欠かさないような状況であれば、チェーンは良い状態を長く保てます。
チェーン交換タイミングは距離よりも伸びで判断
一つの目安として3,000km〜5,000kmでチェーン交換と言われていますが、人によって乗り方は様々。
一概に距離数で交換という判断はできません。
こんな時に役立つのがチェーンチェッカー。
簡易型のものは、0.75%と1.0%のチェーンの伸びを計測できます。
( ゚∀゚).。oO(チェーンのコマ間隔は9sでも11sでも12.7mmで統一されているからどのチェッカーを使っても大丈夫よ)
前はアウター、後ろは3速あたり。リアブレーキをかけながらクランクを回してチェーンにテンションをかけた状態で計測します。
下の0.75%がすっぽり入るようなら要交換。上の1.0%なら即交換!(0.5%で交換を推奨する人もいる)
念のため適当な場所を3箇所くらいチェックしておくと良いでしょう。
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このチェーンで4,000km以上走っていますが、0.75%のゲージが全然入らない。
これでチェーンを新品に交換するのは、ちょっともったいないですな。
( ゚∀゚).。oO(ノーブランドの激安品は精度が心配だからメーカー品のチェーンチェッカーを買おう!そんなに高いものではないしねw)
日頃のメンテナンスで寿命が延びる!
- チェーン周りの汚れの拭き取り
- マメな注油
チェーン寿命を延ばすために必要なメンテナンスは上の二つ。
これ以外に方法はありません。
Rockmanは走り終わった後、もしくは走り始める前に必ずチェーンを乾拭き。さらに怪しいチェーンオイルを頻繁に注油しています(笑)
これらの積み重ねによってチェーンが良い状態を保っているのでしょう♪
( ゚∀゚).。oO(注油タイミングは200km以内でやるようにしているよ!整備ノートを作っておくと一目瞭然だから便利♪)
汚れの拭き取り
チェーンが汚れていると、なんとなく性能が悪くなるような気がしますよね?
その通り!めっちゃ悪い!!
汚れによる悪影響は3つ。
- 摩擦抵抗の上昇
- 摩耗の促進
- 可動域の減少
砂やホコリ、摩耗粉や反応生成物がチェーンオイルと混ざることで通称「ルブうんこ」と呼ばれているタール状のきもい物質に成長します。(ワコーズのチェーンルブ以外でもルブうんこの名称になるのかは不明だがw)
こいつらが・・・
摩擦抵抗を上げ!
金属を削り取り!
リンク部分の動きを悪くする!
チェーン周りの汚れは百害あって一利なし。
軽く乾拭きしておくだけで持ちが全然違います。
ボロ布をチェーンに軽く当ててクランクを逆回転。
布の当たり面をちょくちょく変えて汚れを拭き取ります。
上下プーリーも乾拭きして汚れを拭き取る。
チェーンリングはパーツクリーナーをかるく吹きかけた布でさっと拭く。
カセットは細く切ったボロ布を隙間に通して汚れを除去。(パーツクリーナーを布に吹きかけたものを使用)
布を切り刻むのが面倒なら「ギアフロス」を使ってみると良いでしょう。
( ゚∀゚).。oO(カセットに直接パーツクリーナーを噴射する場合は慎重にね!ハブベアリングに溶剤がかかってしまうとグリスが流れてしまうよ)
注油
チェーン全体にオイルをドバドバかけている人がたまに居ますが、それはもったいない。
チェーンが必要とする主な潤滑箇所は・・・
- ピン・ブッシュ・ローラー部分
- インナープレートとアウタープレートの摺動部分
この2箇所。※1.
赤がローラー部分。
青がインナープレートとアウタープレートの隙間。
ここに潤滑油をピンポイントで刺せばOKです。(手前の矢印が終わったら奥も注油)
オイルを注油した後は、くれぐれも拭き取りを忘れないように!
これを忘れると余分なオイルが遠心力で吹き飛んでチェーン周りがドロドロになりますよwww
ちなみにチェーンオイルはドライタイプとウエットタイプがあり、雨天走行をしないのであれば使いやすいドライタイプがおすすめ。
ドライタイプのサラサラオイルは百均の注射器でちまちま刺せるので、かなり長持ちします。(ウエットタイプは豪快にぶっかける感じでもったいないw)
( ゚∀゚).。oO(Rockmanはオートバイ時代から愛用してい円陣家至高(えんじんやしこう)の怪しいチェーンオイルを使っているよ。少々高いけれどマジでおすすめ!)
参考記事
※1.チェーンの構造
D.I.Dのページが分かりやすいので参照されたし。ただし、自転車用のチェーンにはシールリングがないので注意!
自転車のチェーンがとても汚れている場合はパーツクリーナーで洗浄しても大丈夫ですが、シールリングがあるオートバイ用のチェーンにパーツクリーナーをぶっかけるのはダメ。シールリングがボロボロになってしまうから!
追記
自転車のチェーンにはシールリングがないので、汚れがひどい時はパーツクリーナーを噴射しても大丈夫だと思っていました。しかし、シマノでは推奨していません。
理由はチェーン内部にある潤滑成分が全て流れてしまうから。パーツクリーナーは手っ取り早く綺麗になりますが、洗浄力が強すぎるのも問題らしいのです。
チェーン本体の洗浄は、パーツクリーナーではなくチェーンクリーナーを使った方が安心できますね。
長持ちするチェーンのグレード
シマノユーザーが交換部品として用いる純正チェーンは「105」「アルテグラ」「デュラエース」の3種類かと思われます。
これらグレードの大きな違いは表面処理のみ。
新品の状態では、どのグレードもフリクションの差はありません!
(バイシクルクラブ2015年4月号の実験記事を参照)
この結果なら105を買っておけば良さげですが、105最大の問題点が錆びやすさ。
シルテック処理(フッ素)が施されていない105のチェーンで雨の中を走った後に一晩放置しておくと、サビがブワッ!と出てきます(笑)
それも悲惨なほどにwww
しかし、デュラエースのチェーンはなかなか錆びません!
材質は同じでも数千円の差はここに出るんですな。
「雨の日は絶対に走らないよ!注油もしっかりやるよ!」という方なら105でも十分長持ちするでしょう。
一方、「イベントやレースに参加するので雨でも走るよ!」という方なら確実にデュラチェーンの方が長持ちします。
どのグレードを使うかはその人のスタイルによって異なります。
チェーンはグレードの価格差が小さい部品なので、ここだけはデュラにするのも良いでしょうね。
( ゚∀゚).。oO(アルテグラも一部分にフッ素コーティングがされているから105よりは錆びにくいよ!でもどうせならデュラを使いたいよね♪)
参考記事
まとめ
一般的な交換タイミングで決める場合は、あと1,000kmにも満たない距離で交換タイミングが来てしまうMy キメラさんのチェーン。
とは言っても、まだまだ使えそうなものを交換するのはもったいない!
Rockmanの感覚だと、あと2,000kmくらいはイケそうです♪
チェーンのガタも少ないので、新品のカセットと組み合わせても問題は発生しないはず。
こまめにチェーンチェッカーで伸びを確認しながら使えるところまで使ってやろうと目論んでいるRockmanでした。
( ゚∀゚).。oO(チェーンチェッカーはあまり使わない工具だけど安いしチェーンの状態を把握できる便利な道具♪1本持っておくと安心だよ)
コメント
( ; ゜Д゜)?
カディエのジャイアントにはクロスバイクの頃から使っているウェットタイプを月1で洗浄&注油
拭き取りは注油した時だけで天気予報外れて雨の中走った事もたまにあるけど…
知り合いから中古でもらってきた時野ざらしだったので最初から錆びてたチェーンが今は錆びが落ちてますが?( ; ゜Д゜)
なんか洗浄&注油を月1でしながら通勤に使ってるウチに気づいたら錆びがなくなってましたけど…
んでヒルクライムにも使っているけど違和感無く使えてるって事はそれだけカディエが貧脚って事なのか…(-_-;)
まぁ無風の平坦で50㎞も出せないレベルだとチェーンの負荷はそんなもんなのか…(-_-;)
筋肉痛も2日遅れでくるようになったし歳はとりたくないな~(´・ω・`)
>カディエ先生 様
チェーンのサビが勝手に落ちたんですか!?
う〜む・・・走行時の摩擦で落ちたんですかねぇ・・・。
よく分かりませんが、チェーン周り(チェーン・カセット・プーリー)を新品に交換するだけでフリクションの低下が実感できると思いますよ。
(ヒルクライムのタイムも上がるはず!)
元の持ち主の家にジャイアントを貰いに行った時の状態は完全に野ざらしでチェーンの油膜なんて皆無
駒の部分は無事だったけどチェーン側面とカセットスプロケットが所々錆びてたのが昨年の4月
でウェットタイプのオイルを月1で注油しながら通勤に使ってたら7月頃にはチェーンの錆びがなくなってて
9月頃にはカセットの錆びも消えてました
たぶん削れて落ちたんだと思う…
はじめまして。ロードバイク歴一年の私です。
一年で5000キロ走り、食事制限なしで体重が9キロ減りましたが、いかんせん元が104kgからなので、まだ重いです。
Rockman様は体重のある頃、チェーンの寿命はいかがでしたか?
クラリスに使っていたチェーンは700km、現在はアルテグラに使っているアルテグラのチェーンで1000kmで伸びます。ケイデンス80-90キープで平均速度27-29km/h。
メンテは毎回チェーン乾拭き、オイル差して手が汚れないくらいに乾拭き。
メンテが間違っているのか、デブはしょうがないのか…
>のってん 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
食事制限なしで9kgマイナスは大したものです!
このままロードバイクに乗り続けていれば、余分な脂肪はどんどん落ちると思います。(^^)
私は体重80kg前半でロードバイクに乗り始めましたが、チェーンの伸びは標準だったと思います。
アルテグラのチェーンが1,000kmで伸びるのはちょっと早いですね・・・。
平地でも重いギアを多用してトルクで進むような乗り方をしているのか、それともヒルクライムを頻繁にやられているのでしょうか?
峠の上りでガンガン体重をかけて踏み抜くようなペダリングだと、相当チェーンに負担がかかります。
インナーローに近い軽めのギアを選択して、くるくるとペダルを回すようにすれば、多少はチェーンの負担が軽減されると思います。
返信ありがとうございます。
そうですねー、平地は52-15で走ることが多いですかね?
ヒルクライムは5km7%の山を36-28で、時速9kmですよ。
数ヶ月前はほぼ真横にジグザグ走って足付かずに登るのが精一杯でしたから…
…やはり体重という超トルクを掛けすぎなのかも知れませんね_:(´ཀ`」 ∠):
…ケイデンス100を維持する走り方を目指して様子を見ようかと思いますm(._.)m
ありがとうございました。
80kgで伸びないなら、乗り方しかない?!