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新型アウトランダーPHEV試乗記!三菱のネガ評価を覆す良い車

試乗記
By: viZZZual.com

90年代に起こった北米でのセクハラ訴訟と不買運動。2000年に発覚した悪質なリコール隠し。

超・特大級の炎上騒動を連発した三菱自動車は日本国内の自動車市場で死体同然。90年代中期は国内シェア率10%の規模をほこっていたのに、2018年度ではわずか2%…。

登録台数では、輸入車のメルセデス・ベンツに負けているという現実が全てを物語っております。

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先生助けてっ!三菱自動車が息してないの!!

 

当ブログ管理人のRockmanは、大のクルマ好き。

F1よりもWRC(世界ラリー選手権)が好きだったので、トミ・マキネンが駆る三菱のエボシリーズは憧れでもありました。

しかし、あの問題が露呈してイメージが急落。自動車免許取得直後のクルマ熱MAXだった頃に植え付けられた悪い印象は、そう簡単に払拭できるモノではありません!

そんなこともあり、三菱自動車のディーラーには、今まで一度も行ったことがありませんでした。

しかし今回は、ちょっとした成り行きでアウトランダーPHEVに試乗することに!

WBS(ワールドビジネスサテライト)の特集で、社長自ら熱く語っていた三菱自動車の世界戦略車。社運をかけて開発し、プレミアムSUV市場に攻勢を仕掛けるアウトランダーPHEV。

試乗した感想は…

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ぶったまげるほど良いクルマ!

(・∀・)アウトランダーイイ!!

三菱アウトランダーPHEVは、Rockmanの次期愛車候補No.1になりました♪

というワケで今回のブログは、電気ときどきガソリンのプラグインハイブリッドカー。整形手術で厳つくカッコイイ姿になった、アウトランダーPHEVの試乗記を書いてみたいと思います!

( ゚∀゚).。oO(新型アウトランダーの顔はレクサスのスピンドルグリルをパクっていると言う人もいるけれど、個人的に三菱のダイナミックシールドデザインの方が好き!

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コスパ最強のアウトランダーPHEV

  1. ランニングコスト激安
  2. 高い走行性能
  3. SUVらしい力強いエクステリア
  4. 質感が増したインテリア
  5. 拡張性の高い電力供給システム
    (100V家庭用コンセント使用可)

アウトランダーPHEVの利点を列記すると、このようになります。

同じようなプラグインハイブリッドシステムを搭載したSUVには、「BMW 5X xDrive40e」「Volvo XC90」などがあります。

見た目や馬力に限定すると、2台の欧州車はアウトランダーPHEVより格上の存在です。

しかし、EVによる連続走行距離を比較してみると…

  • BMW X5 : 31km
  • Volvo XC90 : 43km
  • アウトランダーPHEV : 60.8km

BMW X5のEV性能は、アウトランダーPHEVの半分。価格は倍以上(笑)

残念ながら三菱自動車のブランドイメージは高いとは言いにくい。

しかし、損得勘定に敏感な人間であれば、アウトランダーPHEVは魅力的な商品に映ります。

( ゚∀゚).。oO(アウトランダーPHEVが三菱自動車復活のシンボルになれば良いなぁ〜)

PHEVとは何ぞや??

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先ほどからPHEVという単語を使っていますが、「何のこっちゃ??」と疑問に思う方もいるでしょう。

PHEVはPlug-in Hybrid Electric Vehicleの略。いわゆる、ハイブリッドカーの一種です。

一般的なハイブリッドカーと異なる部分は、外部充電可能なところ。バッテリーに蓄えられた電気でモーターを駆動し、通常はEV車(電気自動車)として走らせることができます。

PHEVのメリット

  1. 航続可能な距離を気にしなくて良い
  2. 電気自動車的な使い方が可能
  3. ランニングコストが安い
航続可能な距離が気にならない

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電気自動車は、その特性上、航続可能な距離が気になります。

しかし、PHEVは全く気にしなくてOKです。

モーターのみで走る電気自動車とは異なり、PHEVはエンジン搭載車。バッテリーに蓄えた電気がなくなった場合は、エンジンの動力で走行することが可能です。

よって、純粋なEV車のように、運用に神経を使うことはありません。

電気自動車的な使い方

条件つきですが、アウトランダーPHEVはEV車(電気自動車)と同じ使い方が可能です。

バッテリー容量がノーマルのハイブリッドカーより大きいので、日常の足ていどの短距離(40km以下)では、完全なるEV車として運用可能!

ゼロ発進や回生ブレーキが作動している際は、モーター特有のノイズはあります。

しかし、ガソリンやディーゼルエンジンと比較にならないほど室内は静かで快適♪

出だしで最大トルクを発生できる電気モーターの特性も相まって、大排気量のラグジュアリーカーに乗っているような感覚を味わえます。

ランニングコストが激安

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ガソリンは、ワケが分からん税金のオンパレード。

税金に税金をかけるという、ふざけた二重課税もあり、ガソリン価格の約半分(45.3%)は税金です。

しかし、今のところ電気にはガソリンのような課税がありません。

日常の足として1日に60kmも移動しない場合は、電気を100%のエネルギー源としてPHEVのクルマを動かすことができます。

アウトランダーPHEVを自宅で満充電するためにかかるコストは、深夜電力を利用して、およそ135円

メーカー公表値では、満充電で60.8kmの走行が可能です。実際は公表値の7割程度と仮定すると、走行可能な距離は42.6km

Rockmanの愛車、トヨタ・ハリアーの燃費がリッター7km前後なので、42.6km走行するのにかかる燃料コストは817円。(60.8km走行する場合は1,164円

電気とガソリンの運用コストを比較すると、実に6~9倍の差が生じる計算になります。

車両価格の高さやバッテリーの劣化など、EV特有の問題を考えなければ、PHEVのランニングコストは激安と言えます!

PHEVのデメリット

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  1. 車両価格が高い
  2. 200V充電の設備が必要
    (集合住宅では困難)

PHEVのデメリットは初期投資額の高さと、集合住宅での使用の難しさ。

素のアウトランダー(通称ガスランダー)とPHEV車両の価格を比較すると、およそ80万円の差があります。

補助金と減税措置により価格差は50万円ていどに縮まりますが、庶民にとっては少々シビアなコスト増。

さらに、アパートやマンションなどの集合住宅では、200V電源が確保しにくいところもPHEVにとっては厳しい部分。

家庭用100V電源でも充電は可能ですが、満充電に13時間もかかるので、現実的ではありません。

200Vの電源工事費がおよそ10万円。電気工事士の資格があれば自分で設置できますが、無免許でD.I.Y.は絶対にダメ!!

初期投資費用としては、正直言って痛いコストです。

( ゚∀゚).。oO(PHEVで年間10万円ほどガス代が節約できれば5年で車両の価格差はチャラ!長く乗るほどに得なクルマよ)

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アウトランダーPHEVに試乗

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試乗車は、売れ筋グレードのG Navi Package。

税込みで423万円を超えるので、国産車の中ではミドルレンジよりちょっと上のクラスに当たります。

インテリア

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目新しさはないインテリアデザインですが、WBS(ワールドビジネスサテライト)で社長が胸を張っていた通り、質感は中々良い。

軽量化とコスト削減のため、プラスチッキーな内装のプリウスとは一線を画します。

アウトランダーPHEVは、グレードM以外だとハンドルヒーターが標準装備です。

当初この装備について、必要性が疑問でした。

しかし、PHEVの特性を考えてみると、ハンドルヒーターは冬に大変役に立ちます!

自動車の暖房システムは、エンジンの排熱を利用しています。

アウトランダーPHEVは、ほぼEVのクルマ。通常走行ではモーターのみで走るので、エンジンを作動させる必要がありません。

と言うことは、エンジンの排熱を利用した暖房システムが使えないことにッ!

/(^o^)\ナンテコッタイ!!

暖房を使いたい場合は動力源としてではなく、熱源(ストーブ)としてエンジンを動かす必要があります。

これは本末転倒です(笑)

OP設定の「電気温水式ヒーター」を付ければエンジン停止状態でも暖房の使用は可能ですが、このOPは高価。(メーカーOPで10万8千円)

そう考えると電気温水式ヒーターをつけない場合は、ハンドルヒーターがありがたい装備と言えます!

(; ゚∀゚).。oO(自分一人の場合はハンドルヒーターで耐えられるけど同乗者がいる場合は無理だね・・・)



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ゲート式のATに慣れているので、営業さんの説明を受けないと分からんシフト操作。

右に倒して上下するだけなので、慣れたらこちらの方が使い勝手が良さそうです。

Rockmanは、5秒で理解しました。

走行性能

ランニングコストが安価とはいえ、我慢を強いられるモノに400万円は出せません。

アウトランダーPHEVは重量級のボディですが、高性能モーターを2基搭載!

低速域を得意とする電気モーターの走行性能に期待が高まります♪

それでは、試乗へGO!



ゼロ発進の加速性能

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試乗コースに出てアクセルをちょいと踏み込むと分かる、溢れんばかりのマッチョなパワー!

前後モーターの最大トルクを合計すると332Nm(33.9kgfm)。これは、ガソリンエンジンだと3リッター相当の出力です。

1.9㌧近い重量級のボディーにおっさん3人を乗せて「グワァッ!」と加速して行きます。

まるで、大排気量のクルマに乗っている感覚。リニアな加速感は、運転していて超~気持ち良い!

法定速度域までの加速では、マツダのスカイアクティブ・ディーゼルのトルク感に負けていません。
日常使いでこの乗り味は素晴らしい!

そうなると、気になってくるのが高速道路での巡航性能。

マツダのディーゼルエンジンは頭打ちが早いけれど、PHEVはどうなんだろう?

モーターアシストのおかげで高速道路でも大排気量車なみに走れるとしたら理想的です。



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電気で走っていることもあり、室内は総じて静か。

加速と減速で「クウォ~ン」と電車のようなモーターノイズが聞こえるけど、そんなに気になりません。

むしろ、アキラの金田ばりに…

AKIRA 〈Blu-ray〉
やっとモーターのコイルが温まってきたところだゼ!

例のセリフが脳内で再生され、テンションが上ります(笑)

乗り心地

車重があるせいか、アウトランダーPHEVはドッシリした挙動。重厚感あって、なかなか良い乗り心です。

あるていどの車重があり、加速性能が優れている高級車を運転するとニヤニヤできます。

アウトランダーPHEVは、特別な優越感を感じるクルマではありませんが、運転していると思わず口角が上がってしまいます。

後日、身長184cmの兄者(義兄)が運転する真後ろに座ってみましたが、身長174cmのRockmanだと脚のスペースは十分余裕があります♪

リアサスまわりを改良した影響か、後部座席の乗り心地はすこぶる良好。長距離の移動でも疲れにくいと感じました。

電動パワステが気になる

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試乗してみて、とても気に入ったアウトランダーPHEV

しかし、気になる点が1点だけありました。

それは、タイヤの接地感を感じにくいところ。電動パワステに不慣れなせいか、ハンドルを切ると接地感が希薄に感じます。

コンディションが悪化した路面に遭遇した場合、ハンドルからのインフォメーションが伝わりにくいのはちょっと嫌。

実際にそのシチュエーションで運転していないので何とも言えませんが、その1点だけRockmanは気になりました。

積載性

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セカンドシートを倒したフルフラット状態。

  • 奥行き:167cm
  • はば :100cm
  • 高さ :81cm

ロードバイクを載せると仮定すると、タイヤを付けた状態なら斜め積みで1台。前輪を外し、直立状態であるなら2台積載可能です。(シートポストは外すか縮める必要あり)

中々広々とした、トランクスペース。

素のアウトランダーだと3列シートがついてくるので、エマージェンシー用のシートが欲しい人は、ガソリン用の素のモデルを選択するのもありですな。

( ゚∀゚).。oO(2列目シートを倒さない場合、トランクスペースの奥行きは104cmだよ)

アウトランダーPHEVの見積もり

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【グレード】
・Gセーフティーパッケージ

【メーカーOP】

  1. ルビーブラックパール(有料色)
  2. 誤発進抑制機能+パーキングセンサー
  3. 電気温水式ヒーター

【ディーラーOP】
・フロアマット

合計金額:422万3,669円



PHEVの補助金が延長となったので、2016年2月末までの申請に限り、29万円の補助金が国から支払われます。

ということで、実際の総支払額は10月登録の場合は、393万3,669円となります。

車体の値引きは当然ゼロですが、「自動車取得税」「自動車重量税」が100%減税!

エコカー補助金が適用されれば、意外と手の届きやすい金額になります♪

( ゚∀゚).。oO(追加で「100V電源OP」「社外SDナビ」「ETC」を取り付けると総額で410万円くらいだね)

まとめ

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  • ランニングコスト激安
  • 加速性能良好
  • 前後重量配分が理想的(55:45)
  • リアサスとブッシュの改良
  • 積載性良好
  • エクステリアデザインも良くなった
  • 内装の質感向上
  • 安全意識が高い(SRSサイドエアバッグ全グレード標準装備)
  • 米国IIHS衝突安全評価で最高評価

三菱自動車、良いクルマ作ってるがな!
見直したゼッ!!

これが、アウトランダーPHEVを試乗して出した結論です。

このクルマは、身銭を切って購入したいと思える良いクルマ。全く三菱車に興味がありませんでしたが、試乗してみたら本気で欲しくなってしまいました!

ただ、せっかく良い車なのに、売り方が下手ですな。PHEVの試乗車は沢山あるのに、素のアウトランダーの試乗車を置いてあるディーラーが少なすぎです。

  • 3列シートの素のモデルが気になっている方
  • PHEV一択の方
  • 他社のハイブリッド車両と迷っている方

様々なお客さんがいると思いますが、アウトランダーを検討中の顧客は「素」と「PHEV」の乗り比べをしてみたいと必ず思います。

試乗車が2種類あれば素のモデルを噛ませ犬にして、お客さんを高価格帯のPHEVに誘導する作戦は有効です。

Rockmanが営業だったら2台乗り比べしてもらい、旦那さんには走行性能と装備の違いで購入意欲を盛り上げますw

奥さまには、ランニングコストを100円単位のリアルな数字で示し、いかに得するか説明(洗脳)。
そして、上質な内装と充実装備満載の上級グレードへ言葉巧みに誘導(笑)

車両価格の高さは、残価設定ローンの利用で月々の支払い額を安く済ませるようにして…それから、あれをゴニョゴニョし…本社から回ってくるあれをチョメチョメして…

って、何を書いているんだオレはwww

(; ゚∀゚).。oO(「んなこと分かっとるわ!店に客が来ないことには話にならんのじゃ!!」と営業さんから総突っ込みを受けそうなのでここら辺で退却w)

 

残念ながら今回は、素のアウトランダーに試乗することはできませんでした。

「素のアウトランダーを噛ませ犬にしてPHEVを売るゼ!」的なことを書いてしまいましたが、展示車を見る限りでは素のモデルでも十分魅力あるクルマだと思います。

特に、フォレスターやCX5には無い3列シートがついているところは強みになるはず!

新型アウトランダーがちょっとでも気になった方は、思い切って三菱自動車のディーラーへ行ってみましょう。

Rockmanのように、三菱車のイメージが変わるかも知れませんゼ?

( ゚∀゚).。oO(国内市場の三菱シェアが復活して、現場で頑張っている方々が報われると良いなぁ・・・)

 

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購入検討の参考にどうぞ♪

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