はじめてロードバイクを購入する場合は、ほとんどの方が完成車を選びます。
当ブログ管理人のRockmanも初めて購入したロードは、シマノ105(5600系)の完成車でした。
完成車が選ばれる大きな理由は、コストと分かりやすさゆえ。
メーカーがサプライヤーから部品を大量に仕入れ、ロードバイクという「形(商品)」で送り出される完成車は圧倒的に割安。
そして、カタログで確認した商品がそのまま自分の物になるという安心感があります。
今回のブログは、完成車とフレーム買いについて。
完成車を1回。フレーム買いを3回した経験に基づき、思うことを書いて行きたいと思います。
( ゚∀゚).。oO(どちらにするかは状況次第だね)
初心者に優しい完成車!フレーム買いは玄人向け?
予算が無限にあるのなら、コスパを考えずに好きなパーツが組み込めるフレーム買いをします。
ところが、世のロード乗りの多くは…
- 大酒を飲まず
- タバコをすわず
- ギャンブルもしない
死に金を使わずに、コツコツ貯めたお小遣いでロードバイクを楽しんでいます。
よって、機材を新調する場合は財布の中身と相談しながら最大限の効用が得られる組み合わせを検討します。
完成車買いかフレーム買いかは、その時の状況によりけり。
「コスト」と「効用」を天秤にかけて検討すれば、自ずと答えは出てきます。
完成車のメリット
- コスパが高い
- 安心感がある
- 完成車専用カラーがある
(フレーム買いでは選べないカラー)
完成車を買う大きな理由が上の3点。
この中でもコスパの高さは完成車を選ぶ理由の大半を占めます。
コストパフォーマンスが極めて高い
完成車はフレーム単品買いに比べて圧倒的にお得!
これは純然たる事実でございます。とは言っても、具体例がなかったら分かりませんわな。
そんなワケで、初心者におすすめしたいロードバイクの1台。トレックのエモンダALR5を例に比較してみましょう!
( ゚∀゚).。oO(エントリーモデルは「ブレーキ」「クランクセット」が下位グレードになる場合が多いけど、エモンダALR5はフル105仕様。価格も良心的だし扱いやすいアルミロードは最初の1台にうってつけ♪)
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【TREK EMONDA ALR5(完成車)】
価格:19万9千円
【TREK EMONDA ALR フレームセット】
価格:12万9千円
完成車とフレームセットの価格差は、ジャスト7万円。
では、この7万円で完成車と同等のロードが作れるかというと…
基本的に無理!
その理由は、Amazonで販売されている105のセット価格を見れば一目りょう然です。
105(R7000)のコンポセット価格は、5万6,000円ほど。
ロードバイクという「形」にするためには、コンポ以外にも以下のパーツが必要です。
- ホイール
- タイヤ
- タイヤチューブ
- シート
- シートポスト
- ステム
- ハンドル
- バーテープ
- etc…
これらパーツ類が、残金1万4,000円で購入できる訳がありません。
コンポを含めたパーツ類全てを海外通販で調達する手もありますが、いろんな意味でちょっと微妙。
ロードバイクという商品(完成車)をコスト面で考えた場合、フレーム買いするメリットは特にないと言わざるを得ません。
( ゚∀゚).。oO(エモンダALRの完成車には、トレック傘下のボントレガー製パーツが多く使われているよ。外部企業よりも圧倒的に安く調達できるのだろうね!)
初心者でも買いやすい
完成車は、とても分かりやすい。
カタログを見れば、自分が注文しようとしている自転車の外観が一発で分かります。そして、店側に払うコストも明瞭です。
これは安心感につながります!
一方のフレーム単品買いは、すし屋の時価商品と同じ。
完成車に払うトータルコストが不明だし、どんなパーツを選べば良いのか初心者には分かりません。
フレーム買いでもザックリとした予算を伝えておけば、お店がパーツを見繕って完成車を作ってくれます。
しかし、同等のコストでメーカーの完成車よりグレードが高いモノができるのかというと、ちょっと疑問。
価格的・時間的制約があるので、難しいのが現実です。
( ゚∀゚).。oO(在庫パーツを大幅に割引いてくれたり、中古パーツをサービスしてくれる場合もあるから一概には言えんけどね)
専用カラーがある
プロ選手がツールで使用している機材と同じカラーリングというだけで、自転車ファンの購買意欲が増し増しになるのは、ロード好きなら分かるはず!
上のロードバイクは、GIANT-ALPECINのチームカラーを模した完成車。
こちらのカラーは、完成車のみの販売。フレーム単品では選べないカラーリングです。
この色が欲しいと思ったら、完成車を買う以外に方法がありません。
( ゚∀゚).。oO(逆にフレーム単品でしか選べないカラーもあるから悩ましいw)
フレーム買いのメリット
- 自分の色が出せる
- 自前のパーツを有効活用できる
- フレーム売りしかない
フレーム買いする主な理由が、上の3点。
玄人特有の理由がほとんどですな。
自分の色が出せる
完成車はメリットが多いとはいえ、デメリットがないわけではありません。
その最たるものが、個性を出しにくい点。
完成車は言わば、ガンダム世界の量産機。一般兵が使用するザクやジムに個性なんぞ要りません(笑)
しかし、フレーム買いで自分の好みを反映させたパーツ構成にすれば、とたんに専用機と化します。
専用機というのは別格の存在!
素のザクより、「シャアザク」や「シン・マツナガ仕様」の方が特別感があますな(笑)
コスパより個性を優先する方は、フレーム買いがマストと言えるでしょう。
( ゚∀゚).。oO(白のザクⅡはかっちょええのぉ~)
自前のパーツを有効活用できる
自転車にどっぷりハマった自転車沼の住人たちは、気づくと部屋の中がパーツであふれかえっています(笑)
その総数たるや、ロードバイクが組めるほど。これらパーツ資産を有効活用しない手はありません。
ストックしてあるパーツを自分で組める方は、完成車を買うよりも存外に安く上げることが可能です。
( ゚∀゚).。oO(前の愛車CAAD9をフレーム買いしたのは、3.11東日本大震災でオニキスのフレームが叩き割れた影響。コンポは生きていたからそのまま移植してロードバイクを復活させたよ)
フレーム売りしかない
最近は珍しくなりましたが、ハイエンドモデルの一部にはフレーム売りでしか販売しないモデルがあります。
前に限定復刻したカーボン・ラグの名機、「TIME ZXRS」は、その良い例。
フレーム単品で50万円前後の札がつく高級機材です。
どうしてもこれら単品売りのモデルが欲しい場合は、フレーム買い以外の選択肢はありません。
( ゚∀゚).。oO(Rockmanの現愛車、KOGA KIMERA 3K Di2もフレーム売りしかなかったモデルなのよ)
まとめ
上級者向けの合わせ技として完成車を購入し、不必要なパーツをネットで売りさばくという手もあります。
コンポ一式やホイールを売りに出す場合は、そこそこの資金回収が可能。
フレーム買いするより、ずっとお得になる場合もあります。
とは言え、「分解・出品・梱包・発送」は手間のかかる作業。時間やスキルがない方には、おすすめできない方法です。
初心者は、とりあえず完成車を狙う。
玄人はTPOで判断するのが、ロードバイク購入戦略の王道と言えるでしょう。
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コメント
年が明けるたび今年こそはロードを買うぞ!と意気込むのですが・・なかなかね~車もそろそろ買い替えの時期だし・・お世話になっている店でカタログを見て妄想してます、エアロかな~ヒルクラかな~なんて。アルゴンとニールプライドなんかが気になってます。多分、今年も無理なんだろうな~
>Takuzo 様
ロードバイクと車の買い換えを比較検討すると、優先順位から車になってしまうのはしょうがないですね。
アルゴン18とニールプライドは私も気になる存在です。
特にアルゴン18は、某海外通販でインターマックスが真っ青になるほどの価格だったので、思わずポチリそうになりました(笑)
増車するのも「縁」なので、ゆっくり機会を待つのも手だと思います。
トレックのエモンダシリーズ…
どうせならアルミモデルじゃなくカーボンモデルのS5でヒカクしてほしかった(;´д`)
まぁ私はカーボンモデルのS5を購入して先ずは走りこみ
予算が出来たらホイールかコンポをグレードアップ検討するという思いなんだけどね
S4でなくS5にするのはコンポがティアグラか105か
10枚ギアか11枚ギアかで厚みが違う分コンポのグレードアップ検討の時ホイールも同時に検討する必要性を心配した結果の選択肢ですが年明け早々にS6にしようか悩む事態が(;´д`)
なんと社長直々にアルビスの配送からイオンの配送に配属替えの話がありもしかしたら勤務時間の変更により夜間手当て分給料アップするかも!?
だったらS5よりS6かSL6が検討出来るのでは?
でもまだ話だけで確定はしてないし確定してもいくら増えるかもわからないから
最初に決めてたS5にするか配属変わってからいくら給料アップするか確認してからモデル選びなおすか微妙な状態です(-_-;)
>カディエ先生 様
愛車選びは悩ましいけれど、楽しい時間でもありますね。
ご予算で選べば良いと思いますが、S5にして余剰金でウェアやヘルメットなどの装備を充実させる方法もおすすめです。
何にせよ、トレックであればどれを選んでも満足できると思います。
春まで存分に悩んでみて下さい。
(・∀・)