趣味の自転車は、いつもピカピカでありたい!
言わずもがな、ロードバイクは室内保管が基本。
盗難対策や車体の劣化要因(紫外線・ホコリ・雨など)を防ぐという実用面からの理由もありますが、美しい愛車をいつでも愛でられる場所に置いておきたい!という『自転車♡愛』も室内置きにするかなりの部分を占めております。
我ら自転車おじさんが愛してやまないロードバイクは、映画やドラマなどでインテリアとしても活躍するお洒落アイテム。
愛情を注ぐ対象はマメに手入れして美しい状態をキープしておきたいものです。
でもね…
ロードバイクの洗車はちょっと面倒くさい
(‘A`)マンドクセ…
Rockmanの場合、「オッ!天気が良いから自転車 洗うか♪」なんてクルマを洗うような軽いノリでやることはありません。
ロードバイクを洗うには、それなりの気合を要します。
こんな風に…
・
・
・
ウォォオオオ~!
オラに洗車する元気をわけてくれ!!!
↑↑
元気玉をぶっ放す悟空のように『やる気』をためるてるの図w
やる気ゲージがMAXにならないと「ローバイクの洗車」というコマンドは選べません(笑)
それほどに、ロードバイクの洗車は面倒くさいのです!
というわけで今日のネタは、読者の方から「書いてくれ!」とリクエストがあったロードバイクの洗車方法について。
クルマより面倒な作業なのは間違いないけれど、いくつかのポイントを押さえれば誰にでもできる作業でございます。
今回はRockmanのやり方を「参考」として書いてみるので、ロードバイク初心者の方は自分に合った洗車方法を考えてみてください。
( ゚∀゚).。oO(下の自転車メンテナンス本を参考にしたり、自分で考えた作業をミックスしているよ)
ロード愛ゆえの洗車!洗浄&注油で愛車をクリーンかつ安全に保つ
同じ「洗車」という単語を使っていても、クルマと自転車ではちょっと意味合いが違ってきます。
クルマの場合、ボディという外皮をキレイにするだけで完結するので洗車という行為は見た目を良くするという一点に集約します。
ところが、全てのパーツがむき出しの自転車では「洗車≒整備」の意味を含んでいると言っても過言ではありません。
そう!
ロードバイクを洗うという行為は見た目を整えるにとどまらず、メカ部分の整備の一環でもあるのです!
ワイヤーが汚れていれば操作性の悪化はさけられません。
ブレーキキャリパーやディレイラー(変速機)の汚れも同様であります。
ママチャリとは比べ物にならないほど、速度レンジが高いロードバイク。安全面からも、定期的な洗車が必要になります。
(; ゚∀゚).。oO(峠を下っている時にブレーキに不具合が出たらイヤでしょ?)
雨天走行後は必ず洗車!
晴れの日限定でロードに乗っていたとしても砂やホコリによる汚れは避けられません。
とは言っても乗る度に洗車するほどでもないので、マメに汚れをふき取って注油さえしていれば1ヶ月~2ヶ月ほど洗わなくても余裕です。
ところが、ライド中に雨に降られると一発で洗車決定となります。
それも、なるべく早く!
・
・
・
絶え間なく車体に浴びせられる雨水…。メカニカルパーツ(摺動部分)に必要な潤滑剤をどんどん流してしまいます。
さらに!
雨水と共に巻き上げた異物(砂や金属片など)が厄介。こいつがブレーキシューに付着することで、ホイールのリムをガリガリと削ってしまいます。
そんな状態のロードバイクを適切なメンテナンスをせずに放っておくと、どうなるでしょうか?
・
・
・
- 金属パーツにサビ発生
- 異物ふちゃくによるパーツの偏摩耗
- 見た目の悪化による愛着のうすれ
コンポのグレードによって程度の差はあれ、雨天走行後の放置はサビの発生がさけられません。
特にシルテック処理(フッ素)が限定的な105のチェーンなんて、アウタープレートが悲惨なことになりかねない!
状況によっては、すぐに洗車できない場合も多いと思います。
しかしそれでも、なるべく早く対処したい。
パーツの劣化を最小限におさえるため、なるべく早い段階で水のふき取りと水置換オイルスプレーによる注油は欠かせないのであります。
( ゚∀゚).。oO(洗車後の注油はただのオイルでは意味ないよ。水置換式のオイルスプレーを使ってこそ効果があるのじゃ。詳しくは次回エントリーで書いたよ)
ロードバイク丸洗い講座
というワケで先日の「いわき珍スポットライド」でびしょ濡れになってしまった我がキメラさんをまるっと洗ってみましょう!
- ライト
- テールランプ
- ボトルケージ
- サイクルコンピューター
(センサー部分も含む)
上記のパーツは洗車の際にジャマになるので、全て取り外します。
ちなみにキメラさんに取りつけている警音器(ベル)はシートポスト上部にあり、洗車のジャマにならないので、そのままの状態です。
( ゚∀゚).。oO(BBBのイージーフィット・ベルは取りつけの自由度が高いからおすすめ!警音器をつけてないと道路交通法違反だから必ずつけよう!)
洗車で使う道具
- ミノウラ ディスプレイスタンド
- チェーンキーパー
- ジョイントマット
- フィニッシュライン バイク ウォッシュ
- AZ 三面チェーンクリーニングブラシ
- マイクロファイバー クリーニングクロス
- プレクサス
- エアダスター
- バケツ
- 洗車スポンジ
- 百円ショップの筆
- サランラップ
今回、水洗い洗車で用いるアイテムは上記の12点。Amazonで注文すれば、翌日には届く代物ばかりです。
ぶっちゃければ洗車なんて「バケツ」「水」「中性洗剤」さえあれば可能。
しかし、課金すればするほど作業が楽になります。最低でも1と2のアイテムはそろえておいた方が良いでしょう。
( ゚∀゚).。oO(キャリパー式のロードバイクは130mm規格のモノを選んでね。130mm , 135mmどちらにも対応しているものがおすすめ)
洗車の実践
理想を言うと、上のエントリーで書いたような整備用のメンテナンススタンドがあると洗車はかなり楽になります。
しかしながらコスパの良いアストロプロダクツの製品でもお値段は7千円ほど…。
置き場所も結構とるので、全てのロード乗りにオススメできる商品ではありません。
よって、今回洗車で使う固定アイテムは、誰しも一つは持っているであろうミノウラのディスプレイスタンドを用います!
【STEP-1】BB(ボトムブラケット)の保護
それではさっそく気合を入れて洗っていきましょうか!
でもその前にちょっとした準備。BBの防水処理を行います。
フレームを洗うと車体下部のBBふきんは必ず水滴まみれ。ベアリング内部に水が侵入するのはできるだけ避けたいですよね?
ここは、サランラップをまいて簡易的な防水処理をしましょう。
「雨の中を散々走り回って今さら保護はないべw」と思わなくもないけれど、気休めにはなります(笑)
( ゚∀゚).。oO(ヘッドパーツも水の侵入を防ぎたいところだけれど、高圧洗浄するわけではないので、そちらはなるべく水をかけないようにして対応)
【STEP-2】ホイールを外してチェーンキーパー装着
ギアをインナートップ(前・後共に一番小さいギア)の位置にして、リヤホイールを外します。
ホイールをハメる要領で、チェーンキーパーを装着。
ディスプレイスタンドに入れるのは少々キツイけれど、強引にねじ込んじゃいましょうw
( ゚∀゚).。oO(チェーンキーパーによってリア部分の細かい洗浄が可能になるのよん♪)
フロントホイールもちゃっちゃと外し、ビニール袋で防水処理したジョイントマットの上にフォークを置けば洗車準備は完了です。
( ゚∀゚).。oO(ジョイントマットはゴミ袋を被せて防水処理してあるよ!フォーク部分を直接地面に置くと傷がつくから、何らかのクッション材は必要)
【STEP-3】ホイールの洗浄
タイヤやホイールのリムにバイク ウォッシュをスプレーして、汚れを落として行きます。
特にリムの汚れは入念に落としましょう!
ホイールを洗う際は、斜めの状態がデフォ。
ハブやフリー部分に水がかからないように注意します。
洗浄液がタイヤにふちゃくしたままだとライド中に滑る!滑る!!そうならないように、入念に洗い流しましょう。
キレイになったホイールはトントンと地面に軽くぶつけて水切り。
洗い終わったホイールは速やかにウエスで拭き取り、タイヤに異物やき裂がないかチェックします。
( ゚∀゚).。oO(多少ハブに水がかかっても問題はない)
【STEP-4】車体のおおまかな洗浄
軽く水をブッかけて、ホコリや汚れをおおまかに落としていきます。
・
・
・
ブレーキキャリパーの後ろやフォークの裏側。
チェーンステーの内側。
車体の下側は特に汚れがこびりついています。念入りに水をかけて汚れをおとしましょう。
【STEP-5】チェーンの洗浄
車体の洗浄と合わせて、汚れのひどいチェーンも洗います。
チェーンをキレイにする時に便利なアイテムが、AZの三面チェーンクリーニングブラシ。
三方向からチェーンを包み込んで、ワシャワシャと汚れを落としてくれます。
ちなみにRockmanはドライタイプのチェーンオイルを使っているのでバイクウォッシュで十分汚れを落とせますが、ウェットタイプを使用している方は「ワコーズ チェーンクリーナー」あたりを使うと便利です。
( ゚∀゚).。oO(洗車は課金するほど楽できるからね♪)
【STEP-6】細かい部分の洗浄
ブレーキキャリパーやディレイラー(変速機)は、凸凹が多くてスポンジでは中々キレイに洗えません。
そんな時は…
百円ショップの筆!
せまいすき間にも入り込んで、しっかり汚れを落としてくれる優秀なアイテムでございます。
コショコショ…
コショコショ…
コショコショコショ…
・
・
・
はいッ!ピカピカでござる♪
( ゚∀゚).。oO(百均の筆は使える子)
【STEP-7】フレームの洗浄
お次はフィニッシュライン バイク ウォッシュで本格的にフレームを洗います。
Rockmanは車体やスポンジに洗浄液を直接噴霧して使うけれど、バケツに洗剤を入れて泡立たせたものでもOKです。
まぁ、ここら辺は好きなようにやってください。
フレームは上から順に洗うのが基本。下から先に洗うと、上からおちてきた汚れが下側について非効率なので。
力を入れず、スポンジで車体をなでるように洗いましょう。
( ゚∀゚).。oO(洗浄液は中性洗剤で代用してもいいけれど、フィニッシュラインのバイクウォッシュはあらゆる素材に攻撃性がないので安心して使えるよ!洗浄能力も申し分なし)
【STEP-8】水滴の拭き取り
汚れを落としてピカピカになったら、水ですすいで素早くふき取りましょう。
この時、使い古しのTシャツでふきあげてもいいけれど「マイクロファイバー クリーニングクロス」の吸水性が優れているので、Rockmanはこちらを愛用。
この拭き取り布は百円ショップでも売っていますが、Amazonベーシックのモノは1枚当たりの単価が激安。
家庭用としても何かと重宝するので、多めにあっても困りません。
狭いすき間もしっかりと水滴を拭き取るべし!
ツールに同行するようなプロの自転車メカニックは、ブロアで水滴をふっ飛ばします。
しかし、素人さんでコンプレッサーを持っている人は少ないでしょ?
そんな時はOA機器用のエアーダスターを使いましょう!
プシュッ!プシュ!とブレーキキャリパーに吹きかければ、すき間に入った水をふっ飛ばしてくれます。
( ゚∀゚).。oO(エアーダスターは長押しせず、短めにプシュッ!プシュ!とプッシュするのがコツ)
【STEP-9】ワックスで仕上げ
水滴を拭き取った後は、ワックスでフレームをコーティングしてフィニッシュ。
この作業をしておけば車体の美しさがさらにUP。汚れもつきにくくなります。多少手間ですが、やらない理由ありません!
ワックスは樹脂に攻撃性のないものなら何でもOK。手持ちのものか、自分の好きな銘柄を使ってください。
ちなみにRockmanは特にこだわりがないので、プレクサスのあまりを有効活用しています(笑)
プシュッ!と吹いて、サッと拭き取り。
仕上げに「ふき取りクロス 鏡面仕上げ」を使うと、フレームがピカピカになるので、うっとりするぜよwww
( ゚∀゚).。oO(ツルツルピカピカの愛車は気持ち良いもんじゃ・・・)
プロの洗車風景
Rockmanの洗車の仕方をつらつらと書いてきましたが、参考としてプロの洗車風景をのせておきます。
サドルやハンドルの上から水をぶっかけていたり、チェーンと車体を洗うスポンジを使い分けているのか不明な点が気になりますが、とても参考になりますね♪
( ゚∀゚).。oO(プロが使用する自転車は頻繁にメンテしているからベアリングの水の侵入を気にしないスタイル!なによりも時短が重要なんじゃ)
まとめ
読者様のリクエストでロードバイクの洗車方法について書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
この後には、摺動部分の注油やリムのメンテナンス(ブレーキシューを含む)もあります。
いやぁ〜完璧な洗車を目指すのはけっこう大変ですね(汗)
当初の予定としては洗車の全工程を1記事にまとめる予定でした。
しかし、このままツラツラ書き続けていると余裕で1万字を超えてしまいますw
というわけで、本日はこれにて終了!
次回は「ロードバイクの洗車 後編」として、注油やリムの研磨について書いてみます。
( ゚∀゚).。oO(ロードバイクの整備の仕方がよくわからん人は下の本を買っておこう。この本はかなりおすすめ)
Next
コメント
リクエストに応えて頂きありがとうございますm(._.)m
大変参考になりました
ワックスについてですが車用のウェスにワックス含んだやつでフレーム拭いてたんだけど専用のワックスに替えたほうが良いでしょうか?現状すぐに汚れて真っ黒になります(-_-;)
後ガジェット氏のブログですが15日に上を目指す若者のためって内容のページが荒らされてたけど翌朝にはカディエのコメントも含め全て削除されててその後荒らされてる様子も無いので一件落着したようです
荒らし見るとテンションがた落ちになりますね(-_-;)
>カディエ先生 様
当エントリーがお役に立てたのなら幸いです。(^^)
自動車用ワックスをロードバイクのフレームに使用しても問題はないと思います。
ただ、自動車用のワックスに使われている主成分はカルナバ樹脂。
自動車の塗装面と比較してロードバイクのフレームでは拭き取りにくいため、残留物が汚れを取り込んで黒くなってしまうのだと思われます。
自動車用のワックスをロードバイクに使う事自体は問題ないでしょうが、美しい状態をキープしたいのであればスプレーワックスをおすすめします。
(実店舗ならドンキで比較的安く買えます)
定期的に現れる荒らしは、強制排除するのが一番です。
ネットとは言え、初対面でツバを吐きかけてくる下劣な人間に丁寧な対応をする意味はありませんから。
管理人として、秩序を乱す者は叩き出すだけです!
ミッシングリンク装着すると、
チェーン清掃が楽だぜよ。
>ひーこさん
出先でのチェーン系トラブル対処方法として、ミッシングリンクのネタも書きますか!
チェーン清掃も楽だしw(・∀・)ニヤニヤ
丁度、この時期いつも参加してた王滝クロスMTB100km、(今年は参加、見送り)かなり汚れます。掃除大変です。フルサスバイクに至っては、ピポット部があるのでそりゃあもう大変だ~。なかなか終わんない、ある程度のとこで妥協してます。筆の活用いいですね、自分は使い終わった歯ブラシなんかを活用してます。今月末にあるローカルMTBレース参戦してきます。全然走ってないけど・・・いつもMTBネタですいません
>takuzo 様
MTBだと汚れのレベルが段違いなので、洗車が大変ですね!
高圧洗浄機で洗車されている方も結構いるので、オフロード走行メインのMTBはシール材が強固なんでしょうね。
洗車は完璧を目指すと凄まじく大変なので、妥協は必要です。(^_^;)
細かい部分の洗浄は私も歯ブラシでやっていたことがありますが、入り組んだ部分に使用するには少々使い勝手が悪かったため、最終的に『筆』に落ち着きましたw
今月末にレース参戦ですか!
ご健闘お祈りしております。(^^)/
やはり速い方はメンテナンスもしっかりしてますね!
僕はショップのメンテナンス講習会で教えてもらったチェーンの清掃くらいしかやってません(汗)。とても勉強になりました! ただ、かなり不器用&ものぐさなんで、適当なタイミングでショップへ有料メンテナンスに出してしまいます…。
機会ありましたら、白髪改善の記事もお願いします(笑)。僕はRockmanさんより一回りくらい歳上なんですが、かなり真っ白になっております…。幸い、父方、母方ともに一族で○ゲがいないし、髪自体は多すぎるくらいなんですが、白髪とお酒が好きな家系です(笑)
>犬のヨーゼフ 様
私、全然速くありませんからwww
ロードバイクのメンテナンスは、全てを自分でやる必要はありません。
とりあえず、日常整備のチェーンメンテナンスとパンク対応ができればOKです!
プロショップの有料メンテナンスにはメリットが多いので、存分に活用して下さい。
蓄積しているノウハウが素人とは段違いなので、愛車の整備をお店に任せるという判断は大いに有りです。
(お店も潤うので)
白髪改善のエントリーですか!?
これは意外なリクエスト(笑)
リサーチと実験を行い、ネタが書けるようになったら投稿しますw(・∀・;)
「出先でのチェーン系トラブル」のネタにできそうな写真が出てきたよ。
ディレーラーがガチャガチャ言うと思ってたら、チェーンのピンが外れそうになってた時のやつ。
もしも必要だったら、言ってもらえれば。
>ひーこさん
さんきゅーです。
後で拝見します。(・∀・)