「何で…休日に…こんな辛いことを…やっているんだろう…」
この言葉は、以前「ゆるポタ(笑)」でご一緒したことがある、きもけんさんがつくば山で吐露したモノ。
Rockmanも、上っている最中はヒルクライムなんて嫌いです(笑)
苦しみもがいている最中は、きもけんさん同様に…
「もうヒルクライムなんてやらねぇ!」「わざわざ自転車で峠越えとかアホだろ!」
などと毒を吐きますが、なぜか翌週も峠へ向かいます。
まるでヒルクライムは魅惑のチキンナゲット。強い依存性を発揮する、恐ろしい競技でございます。
というわけで今回のブログは、苦行でありながらロード乗りの間で人気のあれについて。
ヒルクライムが嫌いだけど好きなRockmanが思うことをつらつら書いてみたいと思います。
中毒性が高いヒルクライム!坂が嫌いと言いながらハマる理由
上りきった後に感謝の気持ちを覚える
人間は当たり前になってしまったモノは、いくら価値があっても感謝の気持ちを忘れてしまいます。
日本人の俺らが当たり前になっている代表例が次の5つ…
- 安全な水
- 十分な食料
- 健康を維持できる環境
- 燃料の安定供給
- 治安の維持(安全)
平時では当たり前にあるこれら。しかし、3.11の震災に代表される非常事態では、入手や維持がとても困難です。
「ヒャッハー!」的ディストピアになるかも知れない危機的状況では、当然お金よりも価値があります。
健康もそれと同様!
健康な状態を保つことは、生物にとって基本的欲求。
ところが、その状態が長く続くと「健康」が当たり前になって、ありがたさを忘れてしまいます。
だからこそ、Rockmanはヒルクライムをやります。ヒルクライムをやれば健康のありがたさが良くわかる!
息が上がることで感じられる呼吸器系の存在。ひたすら続く上りの負荷で悲鳴を上げる筋肉。そして、体温を下げるために吹き出る汗。(代謝機能の実感)
それらを感じることは「生の実感」そのもの!
苦しみの最中は楽になることばかり考えていますが、山頂まで到達すると…
「健康ってすばらしいwww」
と、感謝の気持ちがあふれてきます。
当たり前に思っていることにあぐらをかいていると、ある時痛いしっぺ返しを食らうことになるかも知れません。
たまに苦しみを味わって、正常に機能する自分の身体に感謝する。マゾヒスティックな雰囲気も感じられますが、自ら苦しみを味わうのも有意義であるとRockmanは考えます。
瞑想と同じ効果が得られる
Rockmanは雑念と煩悩が多いせいで、通常状態では瞑想なんて出来やしませんw
しかし、ヒルクライムをやっているとなんちゃって瞑想状態になれます!
理由は簡単。ヒルクライムの苦しみから逃れたい一心で、ゾンビ走法※1. に移行するから!
- 何も考えない(考えられない)
- 何も感じない
自我を消し去ったオレは、空(クウ)。
なんちゃって色即是空であります。
何も考えない状態は貴重な時間。雑念渦巻いて集中出来なかった頭がスッキリします。ヒルクライムには睡眠同様に、脳の情報を整理する効果があるのかも知れません。
( ゚∀゚).。oO(瞑想というよりも酸素不足で朦朧としている状態がヒルクライ中のおれらという説があって草)
※1.ゾンビ走法
「じこまん」1巻で紹介されたヒルクライム走法。のぼりの苦しみから逃れるため、脳と脚の接続を切り離して疲労に関係なく脚を動かし続ける方法。
スピードが極めて遅いという弱点あり(笑)
成長を実感できる
平地走行では風の状態が走行タイムにモロ影響します。
しかし、山の中を走るヒルクライムは木々が風を遮ってくれるのであまり影響を受けません。路面状況(雨による)と気温の違いさえ考えなければ、ひかくてき安定する環境。
平地よりも外的要因を受けにくいヒルクライムは、自分の成長具合が分かりやすいという利点があります。
( ゚∀゚).。oO(走り慣れてくるとある程度のところまでドンドンタイムアップするよ。これもヒルクライムにハマる理由の一つだよねw)
平地よりも安全
平地をロードバイクで走っていると、十分な走行スペースがあるのに、わざわざ幅寄せをしてくるDQNがまれにいます。
でも、旧道や林道ならそんなバカ野郎が入ってこれないから安心♪
DQN御用達のVIPカー。そして、下痢便マフラーのワゴンRは、持ち主の知能の低さに比例して車高がとても低い(笑)
エアロや下回りを擦ってしまう可能性が高い林道には、DQNは侵入してこれません。
よって、出会うのは農作業用の軽トラ…もしくは一般車両のみ。
旧道や林道は見通しが悪く危険なイメージがありますが、意外と安全に走ることができます。
(; ゚∀゚).。oO(たまにヨンクに乗っているDQNもいるから、注意は必要だけどね)
ヒルクライムの注意点
水分補給はこまめに
これから暑くなる時期は、いつもよりこまめな水分補給が必要です。
特にヒルクライムとなると、身体にかかる負担は平地の比ではありません!
喉の渇きを感じてから水分を取るようでは、タイミングとしては遅い状態。喉の渇きに関係なく、まめに水分摂取を心掛けた方が良いでしょう。
参考:ロードバイクの水分補給は水!スポーツドリンクを飲まない理由
(; ゚∀゚).。oO(罠にハメられて、ガチ勢のヒルクライムアタックに参加したことがあるんだけど、先行組に追い付くために水分を取らずに走っていたら熱中症で倒れかけたことがあるよ!マジで水分補給は重要)
キープレフト
交通量が少ない旧道や林道でも基本はキープレフト!
ヒルクライムで苦しくても、走行ラインを安定させるのはマナーです。
実際に目撃したワケではありませんが、Rockmanがよく行く林道でローディー同士が正面衝突した事故がありました。
その原因は、ヒルクライムをやっていた方の逆走(右通行)と、下りてきたローディーのオーバースピードによるもの。
双方に落ち度はあれど、逆走はいただけません。
センターラインがない林道でも、左側通行と走行ラインの安定は最も基本的なマナーです。
黒い服は控える
山の中で黒い服を着ていると、ハチが興奮して襲い掛かってきます。その理由は「黒≒クマ(天敵)」と認識する性質をもっているから。
木々がうっそうと生い茂った林道に黒服で向かうのは、ちょっと考えもの。
事実、Rockmanも黒いサイクルジャージでヒルクライムに行った際、ハチに追いかけ回されて逃げ帰った経験があります。
レーパンは黒でも仕方ありませんが、サイクルジャージの上は黒以外のモノを着た方がいいでしょう。
緊急事態に備える
DQNにひかれる確率は低いものの、落車やハチに刺される確率は平地よりも高い峠道。
緊急事態に対応する備えは必要です。特にエマージェンシーカードの携帯や、森林公園事務所の把握は基本といえます。
事前準備の有無で結果に大きな差が生じる場合があるので、備えはしっかりしておきたいものです。
まとめ
つらく苦しいヒルクライム。
しかし、のぼりきれば素晴らしい景色が待っています♪
写真の風景は、山頂から眺める猪苗代湖と青い空。苦行の果てのご褒美でございます。
己の力のみで辿り着いた場所。そこから見る景色は、価値もひとしおです!
手軽に苦しみを味わえ、ご褒美が貰えるヒルクライム。「嫌いじゃ!」と言いつつ、ハマってしまう理由の全てがそこにあります。
さて…週末もまた、ヒルクライムしに山へ行くとしますか♪
コメント
石川県の金沢市にもヒルクライムで有名なスポット
医王山(いおうざんではなくいおうぜんと読みます)の夕霧峠がありクロスバイクで先月上旬に登ってきましたが初めてのヒルクライム
足つきまくりで途中でビンディング外れずたちごけまでやらかしヒルクライムが好きって奴はドMじゃねーか?とか思いましたが頂上に着いたらなんとも言えない爽快感がありました…
がその後3日ほど膝関節がプルプルに( ; ゜Д゜)
対策は体重落とす以外無いのでしょうか?
>カディエ先生 様
初ヒルクライムお疲れさまです。
上りで重要なのは「重量」で間違いありませんが、「慣れ」が最も関係してきます。
ペース配分が分かならない初めてのヒルクライムではガムシャラにペダルを踏むしかありません。
しかし、同じ峠を二度三度と上るにつれ、その峠のクセ(勾配や頂上までの距離)が分かってきます。
再び夕霧峠へアタックした場合、上りきった経験があるので前回より少し楽に感じるはずです。
ヒルクライムを定期的に行えば体重が減り、筋肉や心肺機能も鍛えられます。
その結果、「経験値UP」「体力UP」「体重減少」の相乗効果でゴールまでのタイムがどんどん縮まります!
ゆっくりでも良いので、ぜひ休日は峠へ通ってみてください。
( ゚∀゚).。oO(峠は見通しが悪いので、テールランプは常時点灯がおすすめです)
玉井雪雄先生の自伝のじこまん&ゾンビ走法は紹介して作品であるかもめ☆チャンスは紹介しないの?(´・ω・`)
自転車漫画としてかなり面白いと思うんだけど…
個人的には南鎌倉高校女子自転車部より遥かに面白い
というか自転車漫画で鎌倉高校と東京自転車少女が面白くなさすぎる(-_-;)