クソ高いディスクロードなんていらん
あと10年はリムブレーキで行くぜ!
そんなふうに考えていたこともありました。
ところが、そうも言っていられない状況になりつつある今日この頃…
10年来の相棒、KOGA KIMERAさん特有の事情でディスクロード(ディスクブレーキ採用のロードバイク)への移行を真剣に検討しています。
昨今の円安に加えて原材料費の高騰&輸送費の高騰というロードバイクを買うには最悪の状況。
とはいえ、価格の上昇も頭をうち、セールや値付けの見直しという形で相場が少し下がっている状況は朗報であります。
ディスクロードへの移行予算は50万円台でなんとかしたいところ。はてさてどうなるやら。
生存報告をかねた半年ぶりのブログでは、ここらへんの事情についてツラツラ書いてみようと思います。
25Cタイヤが使えない!旧世代型ロードバイクに厳しいパーツ事情
- IRCタイヤ 24Cモデルが全て廃盤
- シマノR8050Di2 がディスコン
- ディスクロード購入へのモチベーションが上がった
当ブログ管理人のRockmanがディスクロードへの買い替え(増車?)を決意した主な理由は上の3点。
実のところ、キメラの運用においては、まだ深刻な事態にはなっていません。
しかしながら、2012年モデルの旧式に乗っている身としては、愛車をとりまくパーツ環境が年々厳しさを増すことに少々煩わしさを感じています。
愛用のIRCタイヤ アスピーテプロ 24Cサイズが2022年4月に廃盤。
キメラに組んでいる1世代前のシマノ製コンポ、R8050Di2も今年の5月にディスコンされました。
今のところ部品交換が必要になっても市場に残っている在庫で何とかなります。
ガッ!この状況は今後悪くなることはあれど、改善する見込みはありません。
コンポに限れば、現行の12速アルテグラR8150Di2(リムブレーキ用)にアップグレードして延命をはかるという手もあるにはあります。
ただ、そのために20万円前後のコストを10年前のキメラに投下するのは正直微妙。
だったら、そのお金をディスクロード購入資金の一部として計上した方が、この先の自転車ライフを考えた上で合理的な選択であると感じたのです。
25Cのタイヤが履けないキメラ
23C幅のタイヤの使用を前提に設計されたトラックレーサー由来のキメラフレーム。
そいつに新ETRTO(エトルト)規格のリム内幅19mmワイドホイールを履かせるとどうなるのか?
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24Cのタイヤしか履けないことになります。
一応、静止状態であれば25Cでもギリギリ入るっちゃ入るんですよ。しかし、走行するとタイヤがフレームに擦るんですなぁ〜。
コンチネンタルやミシュランなどの太るタイプのタイヤは特にこの傾向が強い。なので、現状の仕様ではMaxで24C幅のタイヤしか使えません。
長年愛用してきたIRC アスピーテプロ24Cならフレームとのクリアランスはギリギリ大丈夫。グリップ感や耐パンク性能にも満足していました。
名作コンチネンタルGP4000S IIの上位互換的な特性をもつIRCアスピーテプロ。24Cサイズが廃盤になったことは、個人的にとても痛いのです。
24Cはちょっとマニアックなタイヤサイズ。選択肢が限られます。
25Cや28Cが標準サイズとなった現代のロード界隈において、23C幅が基準の旧型フレームにワイドリムホイールという組み合わせでは、タイヤ選択の自由がありません。
使い慣れたタイヤが廃盤というインパクト。
長年の相棒を1軍から外そうと思う理由の一つとなったのは、紛れもない事実でございます。
R8000系のDi2がディスコン
2017年に登場したR8050Di2も約6年でディスコンとなりました。
営利企業として、いつまでも旧製品を作り続けられない事情は理解できます。
ただ、ワガママを言えばあと2年くらいは継続販売して欲しかったという思いが少なからずあります。(コロナ禍による部品供給不足が続いたので)
R8050Di2の廃盤でなにが困るかというと、電動変速に関するパーツ(11速のDi2)が徐々に新品で入手しにくくなるという点。
現行のR8150Di2と旧型のR8050Di2では、互換性が一切ないからです。
もう、11速コンポと12速コンポは別物のシステムということですな。E-TUBEも互換性がないですし。
そうなると電動変速パーツが壊れた時がしんどい。市場の在庫が枯渇した場合は素性不明の中古パーツを買ってくるか12速コンポに載せ替える必要があります。
これらの選択は正直めんどくさい。コストの割にメリットを感じにくいのです。
ロードバイクの楽しさを再認識した
ある意味ディスクロードを買おうと思った決定打がこれですね。
今年に入って「ロードバイクめっちゃ楽しい♪」と再認識したことがあげられます。
実のところ、昨年あたりはロードバイク熱が過去最低レベルで冷え冷えでした。
理由としては…
- 子供がうまれてロードバイクに乗る時間を確保できない
- 自転車業界が強引にすすめたディスクロード化による価格の高騰で気持ちが萎えた
- 自転車パーツの入手性が悪化し、自転車本体すら品薄な状況にも冷めた
とまぁ、こんなところ。
あと、ノリで買ったクロスカブに乗るのが楽しくなったというのもありますね。
こんな状態なのにロードバイク熱が復活したのはなぜか?
それはねぇ…クロスカブに慣れた頃になんとなくキメラに乗ってみたんですよ。そうしたらロードバイクの乗り味に大きな衝撃を受けたのです。
その余りの軽さ。ライドしている時のダイレクト感に!
なんじゃこりゃ軽ッ♪反応がダイレクトですげぇ〜♪たのしぃ〜♪
という具合。
今、自分の中でロードバイクの第4章がはじまりかけているのを実感しています。
ちなみに、俺的ロードバイク人生の愛車遍歴に章をつけるとこんな感じになります。
- 一章:ロードバイクを買ってみた
- 二章:3.11震災による廃車。そして復活の日
- 三章:KOGA KIMERAに一目惚れ
- 四章:ディスクロードを買ってみた ←NEW
検討中のディスクロード6選
次期愛車の条件としては…
- 予算は50万円台
- 許容できるジオメトリー
- 電動変速
- ディスクブレーキは油圧もしくは、グロータックのEQUQL(イコール)
- 見た目が好き
これらの条件をもとに導き出された候補がこれら6台でございます。
- ジャイアント TCR ADVANCED PRO
- ヨネックス GROWENT
- キャニオン Endurace CF SLX 8
- BMC Teammachine SLR V2
- スペシャライズド Allez Sprint
- ギザロ GE-110
ジャイアント TCR ADVANCED PRO
完成車での購入を考えた場合、真っ先に候補としてあげられる大本命がこちら。
最近はプロペルに人気を奪われている感はありますが、戦闘力&コスパ共に非常にたかいTCR ADVANCED PRO。
在庫が嵩んでいるのか、2023年モデルを2024モデルとして継続販売が決定しました。ジャイアントの値下げ戦略で今年の7月に6万6,000円ほどお安くなったのは嬉しい限りです♪
前後1,442gのフックレスのカーボンホイールが標準なのも素晴らしい。
これを買えば当面はカスタムの必要がなさそう。金が掛からないぞ!うれしいなぁー♪
Sサイズのジオメトリーも無理がない数値で良好。キメラのポジションを再現するのは難しくなさそうです。
ケーブルはセミ内装タイプ。エアロ性能よりもメンテナンス性を重視したいワタクシとしては嬉しいポイント。
気になる点は独自規格のOVERDRIVE2を採用しているところ。コラム径が太いため、一般的なステムが使えません。
ヨネックス GROWENT
カーボネックスの登場以来、その存在が気になっていたヨネックス。
GROWENTは純国産ではないフレームですが、そんなことはどうでもよか。走って楽しく見てニヤニヤできればいいのです。(グリーンのカラーがとても好み)
完成車のホイールは鉄下駄のため、カスタムは必須。後ほどキシリウムSLでも購入しますかね。
ジャイアントのTCR同様にSサイズのジオメトリーは無理がない数値で非常に良好。さすがは日本メーカーのフレーム♪キメラのポジションを再現するのも容易でしょう。
気になる点はフル内装であるところ。メンテナンスがめんどくせぇ。
ただし、お値段が50万円を切る49万5,000円というのは嬉しいポイントですね。
キャニオン Endurace CF SLX 8
ジャイアントを超えるコスパの鬼がリリースする最新のエンデュランスモデル。
アルテグラDi2を採用しパワーメーター付きで52万9,000円はビックリです。(これに送料と関税が掛かりますが)
問題なのは、ジオメトリーの厳しさ。エンデュランスモデル特有のヘッドチューブの長さがあかんのです。
Rockmanの適応サイズ(S)では、スタックが長すぎてキメラ同様のポジションを出すのが困難。
※カッコ内はキメラ比での数値
[Sサイズ]
ヘッドチューブ:146mm(+36mm)
スタック:568mm(+57mm)
リーチ:375mm(-9mm)
さすがにスタックが57mmも長くなったらハンドルが高すぎてサドルとの落差が出せません。
エンデュランスモデル特有のリーチが短くアップライトなポジションは一見楽です。しかし、前傾姿勢が取れないとお尻に荷重がかかりすぎてライドがしんどくなるのは明白。
ひとつサイズを下げてXSにすれば、かろうじて乗れるかな?
※カッコ内はキメラ比での数値
[XSサイズ]
ヘッドチューブ長:129mm(+19mm)
スタック:548mm(+37mm)
リーチ:370mm(-14mm)
あと、フル内装なのも個人的にイマイチなポイント。GROWENT同様に整備がめんどくせぇ。
Moneyのパワーで整備を外注すればフル内装でも問題はないんだけどね…
BMC Teammachine SLR V2
選考中の6車種の中で最も心惹かれるのがこれ。
定価37万4,000円というフレーム価格だと完成車で50万円台という予算をオーバーしてしまいます。しかし、某所では22%OFFの28万9,000円でフレームが買えてしまう♪
コストを抑えるためにキメラに組んであるR8050Di2 を移植してブレーキはグロータックのEQUAL(イコール)。浮いたお金でホイールの予算を増やせば楽しいバイクになりそうです。
ジオメトリーに問題はなく、あえてケーブルセミ内装なのも整備面で魅力的。空力面で多少不利になろうとも、メンテナンスが楽になる方が嬉しいです。
ディスカウント価格で購入できるお店が近くにあれば、迷わず次期愛車としてTeammachineを選んでいますね。
スペシャライズド Allez Sprint
参考:Loop Cycle
6車種の中で唯一のアルミフレーム。最も入手難と思われるアレスプのアーティスティックカラーでございます。
極楽鳥のごとき配色がとても素敵♪地味系の白黒や流行りのくすみカラーが多い中でこの色は新鮮に感じます。
ちなみに、ワタクシこれ以外のカラーには興味がありません。
49サイズなら我が街のスペシャライズドコンセプトストアに在庫あり。
ガッ!Rockmanが乗れる52と54サイズはナッシング。
和歌山のお店に54サイズがあるようですが、さすがに福島から和歌山までフレームを買いに行くのは難易度が高いですわ。
あとケーブルがフル内装なのもちょっとなぁ…
ギザロ GE-110
キャニオンのエンデュロードと同系統のロードバイク。
日本企業の問屋さん(株式会社フカヤ)が企画した日本人のためのフレームという部分にグッときます。
ラ・ルートの記事でGE-110の企画と開発に携わった方のインタビューがとても良かった。これを読んでいなかったら次期愛車候補に入っていないと言っても過言ではないほど有益な情報でした。
カーボンフレームにカーボンのシートポスト、カーボンステムにカーボンハンドルが付属するカーボンてんこ盛りの内容。これで25万3,000円はお買い得です♪
バイクパッキング用のダボ穴が多数ついているのに走りも良いという欲張り仕様なのは、自転車趣味の幅を広げてくれそうですね。
当初はスレッド式のBBだったのに剛性の点からあえてプレスフィットのBB86を採用したという点も興味深かったです。
ちなみに万能バイクという感じの本車両ですが、サイズによっては注意が必要。
Mサイズのジオメトリーがちょっと歪なのです。
ワタクシRockmanが適応するフレームサイズ(S)だと問題はないのですが、Mサイズになるとスタック長が570mmもあります。
一般的フレームのジオメトリーだと、Mサイズは555mmていどが限度。
身長170cm後半の人でGE-110を検討している方は、自分の乗車ポジションを考えた上で慎重に選んだ方が良さげですね。
フル内装タイプのフレームですが、ヘッドパーツのキャップを交換すればノーマルステムにできるのはGoodです。
まとめ
このブログを書いている最中にトレックのマドンSLが発表されました。こちらワタクシの予算を大幅にこえる82万円とのこと。
手を出すのは難しい価格帯ですが、10年乗った場合の月当たりの車体コストは6,800円。一瞬「いけるんじゃねぇか?」と思ってしまう自分が怖い。
自転車沼にハマっているあなた様同様に金銭感覚がぶっ壊れておりますな(笑)
油圧ディスクブレーキと電動変速の大波によってロードバイクの価格が1.5倍〜2倍近くにはね上がってしまいました。
スムーズにリムブレーキから移行できた方もいるでしょうが、まだ乗り替えをためらっているローディーは少なくはないでしょう。
ディスクロードを見る機会は増えたものの、街で見かけるロードバイクはいまだにリムブレーキタイプが多いように感じますので。(Rockmanの主観です)
高価になったディスクロードは「買えない」というよりは「買わない」、割に合わないといった感覚の方が正確でしょうか。
要は高価でも割に合うと思わせることがディスクロード移行への鍵だと思っています。
いったん、クロスカブで自転車趣味をリセットした結果、「ロードバイク以上に軽くて操作感が楽しい乗り物はねぇ!」などと思ってしまったワタクシ。
正直、ディスクロードの価格は今でも高いとは思います。しかし、あの軽快さや血の味を楽しめるヒルクライム地獄を味わうためのコストと割り切れば、払えない金額でもないなぁ〜などと思ってしまったRockmanでした。
子育てが落ち着いたら、PBPにでてみたいなぁ〜
コメント
遂にディスクロード検討ですか!
是非油圧1択で!
キャニオンはネット販売限定だから修理&整備の問題が付きまとうから個人的にNG
ジャイアントTCRはアドバンスプロじゃなくアドバンス1じゃ駄目なんですか?予算抑えられますよ
個人的に選ばれたら面白いと思うメーカーは4つ
1、GUSTO カーボンのみのラインナップだけどコスパはジャイアント以上
2、毘沙 新潟県の越後繊維が扱うメーカーで希少性が圧倒的に高くコスパはキャニオン以上
メーカー名がアルファベットじゃなく漢字なのが日本人として好感持てるけど製造元が中国(現在の世界情勢的に中国包囲網から入手困難)
3、バラ完でピナレロのドラマFにフルデュラエース、ドイツのライトウェイト社最高峰ホイールにステム一体型のカーボンハンドルにカーボンシート&シートポストでお値段なんと300万弱!
まさに男のロマンが詰まった至高の1台!
4、ビアンキ オルトレRX特別限定車!お値段220万前後?
ビアンキが提供する製造ロットナンバー入り、まさしく世界に1台しか存在しない自分だけの至極の専用車で男のロマン満載!
個人的には3か4を選んでほしいところですが予算を遥かに越えてるし選んだ場合嫁さんがブチ切れて離婚必須案件になりかねないのでロマン枠として妄想に留めてください
ですが1と2は選択肢として検討してほしいところです
>カディエ先生 様
自転車のメカニックショップが市内にあるので、こちらはキャニオンでも問題はなさそうです。しかし、如何せんジオメトリーが厳しい。一度試乗できればいいんですけどね。^^;
ジャイアントはカラーとパーツの構成内容を見ると15万円高くなってもTCR ADVANCED PRO 1にしたいです。エイジドデニムのカラーがアドバンスド 1にあれば、初期投資を抑えるためにそちらを選ぶかも知れませんが。
GUSTOはちょっと盲点でした!RANGER EVO DISCは凄まじいコスパですね。ちょっと遠いんですけど福島県内に一店舗だけ取扱店があるようのなので、こちらも検討の一台に加えさせていただきます♪
実は毘沙も当初は候補の一台でした。生産工場が間違えて作った35台しかないBIS004のピンクカラーが欲しかったですw
ただ、そちらは完成車販売のみだったのでパーツ構成を考えて今回は候補から外しました。
3と4は家庭不破からの離婚を覚悟しないといけない選択ですねwww
ロマン枠で一生に一度はこんなマシンを所有してみたいですけど、今は無理ですなぁ〜。