ロードバイクが高価になる理由は市場規模の差である。
前回、金銭感覚崩壊ネタで導き出した結論ですが、妙にスッキリしないのはナゼだろう??
間違ってはいないと思うけれど、頭がモヤモヤします。
(´-ω-`)ムムム・・・
このモヤモヤ感は、どこから来るものか??
ストックしてある6700アルテグラのカセットをジ~と眺めて、考える!考える!
一休さんばりに「ポク ポク チーン♪」したら分かるかな?
( ゚д゚)ハッ!
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「人力で速さを追求したい」
↓
「効率を限界まで追求したい」
↓
「より軽く・より抵抗が少ない部品が必須」
↓
「民生品最高レベルのパーツを組み合わせる」
↓
「100倍の法則発動」
↓
「100万円の自転車完成www」
・
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一般常識からすれば、100万円の自転車など悪い冗談。
しかし、冷静になって考えてみると、この価格は真っ当であると断言できます。
今回は、ロード乗りの金銭感覚崩壊ネタから一転!
ロードバイクの高価さを正当化し、逆に「安いゼ!」と言ってみるエントリー。
ミドルクラスのロードバイクをクルマで例えると、スーパーカーを超えたハイパーカーじゃないのか!?
ポルシェ 918スパイダーに相当するのではないか(笑)
この結論に至ったプロセスについて、書いてみようと思います。
( ゚∀゚).。oO(ミドルクラスのロードバイクはちょっと頑張れば誰でも買える!)
ロードバイクの部品はオーバークオリティ気味
ロードバイクもママチャリも、自転車という同じジャンルの乗り物。
青いおっさんのように頭が残念な方でも、それは認めざるお得ない事実でございます。
しかし!
ママチャリとロードバイクは基本構造が同じでも、中身が違いすぎる!
- ママチャリは重い
- ママチャリは精度が悪い
- ママチャリは分解しにくい
同じジャンルの乗り物でも、そこには越えられない「壁」が存在します。
この差は、主に使われている部品の質によるもの。
ロードバイクは、ママチャリの10倍~100倍の部品コストが掛かっています。
これはアレだよ!
「大衆車」と「ハイパーカー」の違いと同じではないかねwww
( ゚∀゚).。oO(良い素材と高い加工技術がロードバイクに用いられている・・・)
100倍の法則
100倍の法則
それは一般大衆品の価格を100倍にした額が、そのジャンルのトップグレードとなる法則です。
(※時計や宝飾品などの例外あり!)
【自動車】
トヨタ シエンタ-Gグレード(200万円)
↓ 100倍プッシュ
ブガッティ ベイロン(2億円)
【オートバイ】
ホンダ ディオ110(23万円)
↓ 100倍プッシュ
ホンダ RC213V-S(2,200万円)
【自転車】
ママチャリ(1万円)
↓ 100倍プッシュ
コルナゴ C60(120万円)
大まかに100倍すると、そのジャンルの最高級品になります。
と言うことはッ!
50万円のミドルクラス・ロードバイクは、単純計算で1億円(200万×50)のクルマに相当するのではないか(笑)
(・∀・)ニヤニヤ
手間が掛かっているカセット
- ニッケルメッキ
- 切削加工
- 軽量化
上の写真は、6800アルテグラのカセット(ギア)を拡大したもの。
じっくり眺めるようなパーツではないけれど、機会があったら生で観察してみましょう。
歯の一つ一つに切削加工が施されているのが分かると思います。
しかも!
歯の形状が同じではありません。
微妙に変化しています。
(なめらかに変速させるシマノの工夫)
これ…生産現場からすると相当手間な作業です。
セカンドグレードのアルテグラでこのクウォリティーは凄い!
レ◯ズの鍛造ホイールに使うセンターカラーが、バリありまくりの状態で1個500円したことを考えると、ありえない価格設定です。
(6800のカセット1枚当たり544円)
(; ゚∀゚).。oO(POP吉村をほうふつとさせる軽量化の技術も凄いゼ・・・)
部品点数が少ないからこそ100万円で最高の機材が買える
- 自動車:2.5~3万個
- オートバイ:600~1,500個
- ロードバイク:100個以下
乗り物を構成する部品点数は数え方が定義されていないため、正確にカウントするのは困難です。
(アセンブリーで「1」とカウントしたり、ボルト1つを「1」とカウントしたりバラバラ)
そこで、前提条件としてロードバイクの部品点数を100個・・・
自動車を3万個と仮定してみると、その差は300倍になります。
1台100万円のハイエンド・ロードバイクのクオリティで、部品点数300倍の製品を作ったらどうなるか??
単純計算で3億ですなwww
0.3馬力ていどの非力な人間が動力源のロードバイク。
最小のパワーで最大限の効果が発揮できるよう設計されています。
自転車の部品点数が少ないからこそ、ロードバイクというカテゴリが成り立っているのではないでしょうか??
ごく限られた会社以外にはコンポを作れない
- シマノ
- カンパニョーロ
- スラム
変態油圧コンポのROTOR(ローター)・・・
電動12速コンポのTISO(ティソ)など、キワモノ系コンポを作っているメーカーはごく少数あります。
とは言え、自転車市場におけるコンポーネンツの大部分は上記3メーカーで占められています。
(3社の中でもシマノは突出したシェア)
ここで生じる疑問が1つ。
フレームブランドは竹の子のようにポコポコできるのに、コンポメーカーはナゼ少ないのか??
それは、参入障壁がデカすぎるからです!
フレームであれば、アジアの工場に生産委託し、ブランドロゴを貼れば完成♪
超・お手頃です。
しかし、コンポとなると話しは別!
- 強度
- 軽量化
- 摩擦抵抗
- エアロダイナミクス
- コスト
- 既存メーカーとの差別化
- etc…
参入できない理由を挙げたらきりがありません。
コンポメーカーの中でもシマノは、現実的なお値段で高精度なパーツを作れます。
シマノ以上の技術力・資本力を持つ巨大企業が参入してこない限り、企業間競争で価格が下がることはないと思われます。
まとめ
ロードバイクの市場規模が拡大すれば、現状レベルの機材は安価になると思います。
しかし!
そうなった場合、既存のレベルを上回る高性能機材が誕生し、今のハイエンド・ロードバイクと変わらない価格で市場に存在することになるでしょう!
結局のところ、「100倍の法則」が成り立つ限り、フラッグシップモデルが安くなることはありません(笑)
(ママチャリが千円で買えるようになれば別w)
10万円前半のロードバイクでも、クルマで例えるとポルシェ 911ターボ並。
そう考えれば、相対的に高く見えても現実的なお値段で買えるロードバイクには価値があります。
上質な走行性能が誰でも楽しめる至高の存在とも言えます。
異論があるのは重々承知!
しかし、自転車「沼」にどっぷりはまっているRockmanは、このように思うのであります!!
( ゚∀゚).。oO(ロードバイク最高!)
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コメント
この金銭感覚
弱虫ペダルを読みロードバイクがどういう物か、そしてクロスバイク購入して自転車通勤するようになってから思う事があります。
アルミフレームでティアグラを組んだエントリーモデルのロードバイク
ジャイアントやモーメンタム、ルイガノなら12~14万で購入出来て最高速度は50㎞/h以上、平均速度も30㎞/h以上で走れる乗り物でしかも車両に分類されるのに購入時の消費税以外に税金がかからず燃料費等のランニングコストも不用、おまけに健康にも良いし排気ガス排出量ゼロと言った購入価値有りまくりの乗り物なのに対して
原付きバイクも同じ価格帯でガソリンやオイル等ランニングコストがかかるだけじゃなく法廷速度30㎞/h以下という自転車には無い縛りまであるのに世の中の大多数はこの価格帯でロードバイクじゃなく原付きを選ぶのが腑に落ちなくなりました(-_-;)
自転車に12万、確かに安くはない、躊躇いや抵抗のある金額ですが身近に健康を気にして殆ど通えていないスポーツジムに月々一万近い会費を払ってる人にジム辞めてロードバイク購入して自転車通勤始めたら?と言った事もあるけどその人は未だに車通勤で月に1度行くか行かないかのジムに会費払ってます(-_-;)
ロードバイクのほうが遥かにお徳なのになんで12~14万の価格帯でみんな原付きになるんですかね?
>カディエ先生 様
「自転車≒1万円」の図式が常識化している方には、10万円以上の自転車に価値を見い出すのは難しいのでしょう・・・。
仰る通り、ジムへ通うよりロードバイクを購入した方が遥かに合理的な場合が多々あります。
しかし、人間は年を経るにつれ新しいモノを受け入れるのに抵抗を示すようになります。
今までの常識をぶち壊すような経験をしない限り、ロードをチョイスするのはハードルが高いのかも知れません。
少しでもロードバイクに興味を持つ人が増えるように、当ブログでもロードの魅力を発信して行きたいと思っています!