ロードバイクをはじめて購入する際は、お得感のある完成車を選ぶ方が大多数。
完成車には必要な部品がほぼ組み込まれています。
ゆえに、機械部品たるコンポ(コンポーネント)をどうするか悩む必要がありません。
しかし!
ヽ(`∀´)ノ ウヒョー
ロードバイクにハマった場合、機材にこだわりたくなるのが人情というものです(笑)
走りに直結するホイールやフレーム。こちらは、ステージによって選択が変わるので、選択する品は自ずと決まります。
一方で悩ましいのが「コンポ」と呼ばれる自転車部品。コンポを上級グレードに変えても、ホイールと違って速く走れるワケではありません。
「それなら完成車についたままのグレードで良いのでは?」と思うかも知れませんが、ロードバイクに乗っているとコンポを変えたくなる理由がわんさか出てくるのですよw
というワケで今回はロードバイクを動かす機械部品に関するエントリー。
105(5600)から、アルテグラのDi2(6770と6800の混成)。
さらに2019年には、現行の11s アルテグラのR8070 Di2にコンポを換装したRockmanが思うことをつらつら書いてみたいと思います。
( ゚∀゚).。oO(機械式はシフト操作が楽しい♪電動式は使い勝手もメンテナンスも圧倒的に楽じゃ♪)
コンポの選び方はロードバイクの乗り方で選択
そもそもコンポとは、コンポーネントの略。英語で「構成要素・部品・成分」を表す名詞です。
自転車の動力伝達系(クランクや変速機)やコントロール系(ブレーキ)の部品を総称して、コンポと呼んでいます。
コンポの主要なメーカー
自転車界のコンポメーカーとして有名なのが、上記の3社。世に出回っている9割以上のロードバイクは、これら会社のパーツを使用しています。
ロードバイクに使われているコンポのグレードは、非常に多くてややこしい!
参考として各社のコンポを列記してみますが、覚える必要は全くありません。
( ゚∀゚).。oO(上段に表記されるほどグレードが高くなるよ)
シマノ
- DURA-ACE(11速)
- ULTEGRA(11速)
- 105(11速)
- Tiagra(10速)
- SORA(9速)
- Claris(8速)
カンパニョーロ
- Super Record(12速)
- Record (12速)
- Chorus(11速)
- Athena(11速)
- Centaur(10速)
- Veloce(10速)
- Comp(10速)
スラム
- RED(12速)
- FORCE(11速)
- RIVAL(11速)
- APEX(10速)
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英語だかラテン語だかよく分からん単語が並んでおり、頭の中が「???」で埋めつくされます(笑)
この他にもMTB(マウンテンバイク)やファットバイクなど様々な規格が存在するため、コンポの世界は複雑怪奇なカオスとなっております。
ハッキリ言って、はじめてロードバイクを購入する場合はコンポのグレードなんてどうでもいいのです。
シマノだとパーツの互換性から「105」のグレードをすすめられる場合が多いけれど、ティアグラだって全く問題ありません。
( ゚∀゚).。oO(廉価グレードの「SORA(ソラ)」でもOK!)
コンポを上位グレードにする意味
- 耐久性の向上
- 上質な変速フィーリング
- パーツ重量が軽くなる
- 見てくれが良い
耐久性向上
コンポは上級グレードほど耐久性が高くなります。
ヒルクライムを頻繁にやったり、雨でも走り回るなどの過酷な使い方をすると、105グレードなら1万キロで性能がガクンと下がります。(すぐに壊れることはないけれど交換が推奨されるレベル)
ガチ勢が1万キロごとにパーツ交換となると、「費用(工賃を含む)」「手間」が掛かって仕方がありません。
シマノの最上級グレード「DURA-ACE」や「ULTEGRA」だと2~3万キロの耐久性があるので、運用面で楽ができます。
上質な変速フィーリング
DURA「変速しときました」 アルテ「変速するね」 105「変速?OK」 SORA「変速してくださいって言えよ」
— いたきゾウ (@itakin) 2015, 4月 12
変速に関する俊逸なツイート(笑)
グレードごとの変速を分かりやすく表すと、まさに上の通りになります。
シマノのコンポは上級になるほど、ぬるぬる(滑らかに)動きます。
「チャッ!チャッ!」とストレスなく決まる変速は気持ち良いの一言。
DURA-ACEはお高いけれど、多くの人に選ばれる理由は、実際に乗ってみれば分かります。
パーツ重量が軽くなる
コンポメーカーは戦略的設計が得意。上級グレードになればなるほどパーツの重量が軽くなるのに、なぜか耐久性が上がります(笑)
ロードバイクは担いで走るワケではないので、1kg軽かろうが個人的にはそれほど関係ないような気はします。
しかし、ヒルクライムをメインステージとするクライマー達は、タイムに直結する機材重量を1gでも軽くしたい!
そんなガチ勢は、迷わず最上級グレードを選びます。
( ゚∀゚).。oO(機材の重量が斜度にどれだけ影響するか考察したエントリーはこちら)
見てくれが良い
- カラーリングが上質
- カーボンや鍛造パーツがカッコイイ
- 自己顕示欲が満たせる
商品展開として当然ですが、グレードが上がるほど外観が良くなります。
下位グレードと比較すると、上級の品が欲しくなってしまうのが人情というもの。懐(ふところ)に余裕のある方は、見てくれの良し悪しでコンポを選びます。
まさに、カッコイイは正義なのであります!
コンポの選び方
コンポの選び方は、財布の中身と本気度によって大きく変わります。
初心者は完成車を購入する場合が多いので、105かティアグラになるケースが多いでしょう。
昔はイタリアのフレームにシマノのコンポを組むのは邪道とされていました。しかし、今ではピナレロの完成車にシマノのコンポも珍しくありません。
というわけで、フレームとコンポの組み合わせは特に気にする必要はナッシングでございます。
初心者&また~り派
どれを選んでもOK!
上位パーツとの互換性を重視するなら105が無難でしょう。
財布と相談して、自分の身の丈に合ったコンポを選ぶのが吉。
そこそこ派
ガチ勢ほどではないけれど、そこそこ走れるグループ。
初心者を脱し、自転車のイベントにも積極的に参加してみたい方が該当します。
完成車ではうま味があったシマノの105グレードですが、フレーム組みになると価格的にうま味がありません。
機材にこだわりたくなった方は、105と価格差が小さく高性能なアルテグラを選ぶ方が増えます(アルテグラとの差は3万円ていど)
( ゚∀゚).。oO(ちなみにリアルゆるポタのRockmanはここに該当w)
ガチ勢(ブルペも含む)
年間走行距離2万キロ以上のガチ勢。
価格と性能を天秤にかけると、シマノのDURA-ACEで決まりでしょう!シマノは日本企業なので、パーツ入手の容易さも魅力ですな。
(# ゚∀゚).。oO(ただし、シマノ商法 ※1.はクソじゃ!)
※1. シマノ商法
新しい部品規格を次々と開発するシマノ。
過去の製品と互換性がなくなってしまうことから、皮肉を込めて「シマノ商法」と呼ばれている。
(#^ω^).。oO(CN-7901の10速デュラチェーンが絶版でピキピキ。Amazonで3万円以上というバカプライスになっておるよ)
盆栽マニア
カンパニョーロのレコードかスーパーレコードがお約束。
アラブの石油王のように、お金を湯水のごとく使える一部のブルジョワのみ使用が許される伝説のコンポです(笑)
イタリア製のカンパは、カーボンパーツを多用した美しい外観が特徴。カンパ組みのロードを所有しているだけで、「ムムムッ!」と羨望の眼差しを受けます。
アメリカ製のロードバイクを所有している盆栽マニアは、パーツとフレームに統一感を持たせるため、あえて「スラム」を選ぶコアな方もいます。
(; ゚∀゚).。oO(カンパ搭載のロードに乗ってみたいけど周りに誰もいない…)
Rockmanが電動式アルテグラ(Di2)を選んだワケ
ロードバイクのコンポに電動化の波が押し寄せて、ずいぶん時間が経ちました。
いまだに機械式にこだるマニアやプロ選手もいますが、ツールに出場する選手の大多数は電動式を選択しています。(スポンサーの意向もあると思うけど)
電動式コンポの登場は、まさにロード業界の革命!
正確に決まるシフトの気持ち良さ。そして、メンテナンスの楽さを一度味わうと、機械式に戻る理由がなくなります。
ここでは、Rockmanが電動アルテグラを選択した理由について書いてみましょう。
サイクルモードで電動アルテグラに惚れる
2011年に登場した6770の電動アルテグラ。
この年のサイクルモードで、シマノブースにあった電動アルテグラのデモ車に試乗してみたRockmanは、その超絶正確で滑らかな変速フィーリングに一発でやられてしまいました。
その当時乗っていたロードバイクは、アルミ最高峰と言われるキャノンデールのCAAD9というモデル。
電動コンポの取り付けが困難なフレームなので、「欲しい!」と思いつつも内心では諦めていました。
しかし、チャンスはやってくるもの!
時は経ち、2014年の春。
土浦市に店舗を構える、自転車ショップ ウィンディーさんのデモ車、KOGA KIMERA 3K Di2(現愛車)に「縁」あって試乗。
- トラックレーサー由来の鬼剛性フレーム
- TTバイクのようなエアロ形状
- 派手なカラーリング
まさに、Rockman好みだったキメラさん。
シマノのDi2(電動コンポ)を搭載していることもあいまって、目が「♡」マークになってしまいました(笑)
そんなRockmanの様子を見ていた店主の寅さん。「売りますゼ?」という予想外の一言に、Rockmanは…
買いますゼwww
Di2専用車の購入を早々に決めてしまったので、組み合わせるコンポが電動式しか選べなかったというわけです。
( ゚∀゚).。oO(電動アルテグラのロードが欲しかったから、ちょうど良かった♪)
KOGA KIMERA 3K Di2は電動専用フレーム
2016年モデルとして販売されているフレームは、「機械式」「電動式」のどちらのコンポにも対応可能なモデルが数多くあります。
一方、我が愛車のKIMERA 3Kは2012年モデル。
アルテグラの電動コンポが出始めた頃のフレームなので、機械式が搭載できない純粋な電動専用モデルです。(マルセル・キッテルがグランツールで初勝利した時のフレームがコレ!)
この車両を購入したのが新型の電動アルテグラコンポ、6870 Di2がちょうど発売された時期。
タイミング良く問屋在庫品の旧型6770Di2を処分価格でGetできたので、意外とお得な価格で愛車を手に入れることができました♪
( ゚∀゚).。oO(フレームのみ中古品。コンポは6770Di2と現行6800アルテグラの混成だよ)※現在R8050に換装中
まとめ
基本的にコンポのグレード差によって、速くなったり遅くなったりすることはありません。
ロードバイクで速くなりたいのなら、ホイールとタイヤを良い物に変えるのが一番手っ取り早い方法です。
では、コンポを上級グレードに替えることは無意味なのか?
そんなことはありません!
5600系の105コンポから、6770 + 6800アルテグラグレードのコンポに替えて思うのが、長距離走行でも疲れにくくなったこと。
電動式ということもありますが、アルテグラグレードのシフトフィーリングは105よりも確実にシャキッとしています。
短距離(100km以下)では感じにくいけれど、変速がスムーズに決まるかどうかは、ロングライドにおいてとても重要なこと。
電動コンポによるシフト操作はストレスを感じにくく、使うギアを頻繁に変えることができます。
それらの小さな積み重ねがロングライドで疲労を感じにくくさせている要因だと感じています。
コンポを選ぶ際は、目的や優先順位をしっかり見据えることが重要です。
105グレードから電動アルテグラにアップグレードして、金額以上に満足しているRockmanでした。
( ゚∀゚).。oO(ブレーキもグレードが上につれて制動性とコントロール性が上がるよ。安全の意味でもコンポを上級にする意味はある)
コメント
電動コンポって天気予報外れて雨にあった場合故障&メンテはどうなるのでしょうか?
>カディエ先生 様
私の知る限りでは雨によるトラブルは聞いたことがありません。
Di2は、ほぼメンテナンスフリーです。
電動コンポに乗ってしまったら機械式には戻れなくなります(笑)
こちらの記事にも失礼いたします。
Rockmanさん同様、僕も電動アルテの性能に一発で惚れ込んで、平地用・ヒルクライム用のロードバイクに付けちゃいました! バッテリーも不思議なくらいもつし、雨でイカれたこともないし、いうことないですね(笑)。以前のご返信に茨城県内で購入されたと書かれてましたが、まさか隣の自治体とは(笑)。もしオーバーホールの際、受け取りにもおいでになるようでしたら、スケジュール合いましたらカスイチか穴場の峠、あるいは大洗の絶品寿司を食べに行くグルメライドしましょう!(笑)
>犬のヨーゼフ 様
一度でも電動のフィーリングを知ってしまうと、機械式には戻れなくなります(笑)
出先でバッテリー切れしたことは一度もありませんし、基本的にメンテナンスフリーでディレイラーの調整もクリックで簡単!
Di2は完成度が高いので、何も不満がありません。
私のキメラは土浦にある「サイクルショップウインディー」さんで購入したもの。
オーバーホール時にスケジュールが合いましたら、ぜひ走りに行きましょう♪(・∀・)